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時間の合理化は疲れる

何でこんなに疲れているのだろうワタシ・・・
次男坊の入学式は珍しいことに午後から。
その後、出かけたついでにauショップに行ったり買い物したりと
たいした用をこなしたわけではないというのに。
(auの「家族割り」に入っている人は「誰でも割り」にも入ると月々の使用料金が
ものすごく安くなるんですよ。家族間の通話料金もタダですからね〜〜〜。行かなきゃ損ですよ〜〜〜。 ←つくづくタダに弱い人間)

今朝寝坊してしまって古紙を捨てる時間に間に合わなかったのも疲れた原因の一つ。
どしゃぶりの雨の中、クソ重い教科書類を入れた段ボール箱を車に積んで持って行ったら、ものの見事に回収した後で、またその重い荷物(今日のためにここ2日、ボロやら古本の整理をしていたので全部で10箱くらいある)をエイコラとズブ濡れになりながら物置きに運んだのでした。
普段座って労働している身には辛い・・・・

こういった「今日終わらせておくこと」が一つ持ち越された、というのも疲労感につながるのだ。 
ああ気持ちが悪い。

田舎に越してきたせいで、外出する時までにいろいろな用事をためておいて一度に終わらせるようにしてるんだけど(時間の合理化)、これやるといっぺんに頭も身体も疲れてしまう・・・
合理化のために一件につきかかる時間の計算、手順よく行く段取り、道順を考える。
そして一日の見通しをたててこのぐらいの疲労度だろう、とそこまで想像する。
(この時点で一日が終わったシュミレーションをして疲れた気になっている。
まるでアホ。)

元々一日のうちに何件か用事が重なるだけで精神的に苦しくなってしまうほう。
こんなことで気疲れしちゃうのはバカみたいだけどね。
(だから仕事で忙しい時にやれ学校行事だなんだと重なるのがイラつくほどダメなのだ)
「あれもこれも今日中に終わらせなくちゃ!」というのがものすごくプレッシャーになるんです。
秒刻みにスケジュールをこなしている人って凄いなぁと思います。
その分、上手くことが進まずに時間を無駄にしたと感じるとドッと疲れを感じます。
今日も用事を済ますことに捕われて入学式の写真を撮らなかったことに気付いて凹んでます。

なんか用時が終わってもカタルシスを感じないのも元気が出ない原因なんだよなーーー。
それはつまりカタルシスを感じないほどたいした用件じゃないってことなんですが。

はぁーーー、時間を気にせずに暮らしてみたいもんだ。
by mieru1 | 2008-04-08 22:01 | 近況報告 | Trackback | Comments(0)

「ちゃぐりん いのちの歴史」

「ちゃぐりん」での伝記漫画は毎度大変な頭脳労働と作画で心身共に疲れる仕事ですが
とてもやりがいのある仕事です。

元々人間をテーマにした漫画や人生論などが好きなこともあって
毎月取り上げられる人物を掘り下げる作業は結構趣味と実益を兼ねているかもしれません。
その人の歴史を10ページにまとめる作業が一番悩ましいのですが
何故その人がこういう行動をとったのか、その性格、とりまく環境、動機を探り、その人の謎が解ける瞬間がまた楽しいのです。
そうするとネームの台詞も、この人ならきっとこういう気持ちでこういう台詞を言っただろうな、と自分の想像で書けて文字ばかりの漫画になりがちなネームに少し血が通う気がします。(自分の漫画のキャラになったな、と思います)
クライマックスに向け伏線を張り、徐々に盛り上がるようにストーリーを組み立てて行きます。(選ぶエピソードも必要最低限のポイントだけに絞ります。アソビのコマは無いのです)

今回入稿した西郷隆盛は、このくらいの資料を活用しました。
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10ページの子供向けの学習漫画なので、あまり沢山資料を読んでもいけません。
あまりに細かい所まで詳しくなってしまうと、「あれもこれも入れなくちゃ。」ということになり、すっきりまとめる頭でなくなってしまうからです。

写真の資料が沢山載っていると参考になるので、なるべくそういう本を借りてきます。
日本史関係は小学館の歴史学習漫画が一番資料として参考になります。
内容のほうは、これまた子供向けなので、子供の本のコーナーから主に借り
難しい歴史背景の勉強は、これも子供向けの参考書や息子が小学校で使っていた資料を活用します。
(あまり詳しいことを書いても子供には理解できないので、内容もシンプルに
噛み砕いて描かねばなりません。)

資料は主に図書館で借り、編集部さんからも送られてくるので助かります。
本当は読みながら大切な所に斉藤孝氏が提案する3色ボールペンでラインを引きたいところですが、付箋をボールペン代わりにして読みます。
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ネームが完成すると重い荷物を下ろしたような気持ちになります。
そして下書きをおよそ2日間で終わらせるのですが、だいたい絵を描き始めると
必ずといっていいほど、その漫画のキャラが夢に出て来ます。(夢の中でも仕事しているんです・・・やだなぁ)

だいたい下書きからデータ完成まで5日がギリギリのライン。
本当はもう1〜2日あるとすごくいいんだけど、毎度そう思いつつ・・・・上手くいきません。

毎月大変大変と思いつつ、これまで何とか乗り越えたことが自信につながります。
作品の出来は取り上げる人物にもよって様々です。

毎月この仕事に取りかかる時は他の仕事と比べてかなり気持ちにプレッシャーを感じますが、先に述べたように一人の人物とじっくり向き合って一つの物語にすることに
とてもやりがいを感じます。

そしてそういう仕事が連載という形でもらえるというのは
本当に珍しいことだし、(まず載る場所がない)
このお仕事をくださっている
「ちゃぐりん」編集部さんには本当に感謝感謝の気持ちでいっぱいです。
by mieru1 | 2008-02-07 01:37 | 仕事 | Trackback | Comments(0)

神楽坂

昨日はいつもお世話になっている「ちゃぐりん」編集部さんへ挨拶に行って来ました。
場所は学生時代に通った飯田橋。
今じゃすっかり変わりはて、地下鉄出口から地上に出ると、一瞬どこにいるのかわからなくなります。

編集部の方達の御好意でランチ(イタリアン)を御馳走になってきました。
普段こういったオシャレなお店に行かないので、とっても嬉しかったです〜〜〜〜。(涙)
我が家で外食といえば「ラーメン屋」「爆弾ハンバーグ」「がってん寿司」ですから・・・・・_| ̄|○
美味しかったです。どうも御馳走様でした!

夜は中学PTAの集まりがあるので、長居もできなかったんですが
帰りがてら、よく通った神楽坂を通ってみました。

このブログに来ている人はほとんど知り合いじゃないかと思うのですが
その知り合いも神楽坂周辺に関わった人が多いので皆さんに報告がてら
新しいデジカメで撮った画像をアップしてみます。

まずは坂の下から見た所。
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坂の中腹から見下ろした所。
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そして祖母がその昔買い物をした瀬戸物屋さんがまだありました。
(祖父はパチンコ「マリ−」の常連さん)
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ここで瀬戸物でできた枕や味噌汁のお椀(瀬戸物)を買ったと聞きました。
瀬戸物でできた枕は小さい頃頭を乗せてみましたが、痛いばかりでどこがいいのか
わかりませんでしたが、冷たくて気持ちいいそうです。

そして一番の目的だった喫茶店「巴有吾有(パウワウ)」。
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2006年末に理科大の用地買収のために閉店になってしまいましたが
これを見た瞬間、「閉店」というより「閉門」と感じてしまった私は時代小説の読み過ぎですね・・・

編集者のTさんに学生時代毎日のようにここに通っていました、と言ったら
「あのお店は学生さんが行くような所じゃないでしょう。」と言われ
やっぱりそういうお店だったのね・・・と思いました。

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by mieru1 | 2008-02-06 00:51 | なつかし話 | Trackback | Comments(4)

好みが狭いことは不幸か?

よく旦那に言われることでカチンと来る言葉があります。
それは「お前は漫画の好みが狭い」ということ。
なんかそれって「お前の器は小さい」と言われているような気がするんです。

旦那は筋金入りの漫画オタク・・・というよりマニアか。
高校時代はエロ劇画を求めてわざと隣町まで買いに行ったというほどです。(どういう方向性だ)
かくいう私は中高時代は時間のほとんどを部活(運動部)に費やし文化的なものを吸収する時間はすごく少なかった。
今思えば多感な時期、あそこまで部活に時間を割いたのはどうなのよ?と
少々後悔も・・・・
イヤ、日本の未来のためにも部活動のやりすぎは良くありません!
皆が皆アスリートになるんじゃないんだから。
もう少し本を読む時間や自分をみつめる時間を与えましょうよ。

お互い幼児の頃から漫画に親しんで漫画読み歴は結構な長さですが
彼はいろんなジャンルを多数読み
私は手持ちの漫画を繰り返し読むという感じでした。
私の場合、単行本は新刊で買うことしか知らなかったのですが
あちらはかなり早くから古本で買い集めることをしていたようです。
よって所有している漫画の数は膨大です。

で、そういう数多くの漫画を長い間リアルタイムに読んでいるので
ちょっとした漫画ハカセですね。
未だにちょっと話題になった漫画はブックオフへ流れて来るまで待って読んでいます。
で、面白いと思う漫画を私に薦めてくれたりするんですが
私はあんまり素直に読んだりしません。

前にも書いたけど「ファンタジー」「SF」は好きでは無く
設定ありきのものよりも「人間」とか「テーマ」が描いてあるものが好きなので
どうしても設定が理解しやすい現実と地続きなものやスポーツものが好みです。

「いろんなタイプの面白い漫画を(勉強のために)読め」というのもわかるんだけど
何でこういうふうに色んな漫画を読まなくなってしまったのか・・と考えると
どうも「子育て」に絡んでくるんですよね。

子育て中は家事だけでなく
学校や地域、子供の送迎、PTAなど雑多な時間が多くて自分の時間をそれらから差し引くと微々たるもの。
これが年中無休、昼夜問わず。
それを20年近くやってきたわけです。
そして今はそこに「仕事」が入っています。

段々私の生活態度自体が
「無駄な時間はない。
自分が楽しいことを高率良くするためには自分の好きなものを中心にしよう」と
超合理主義になっていきました。

だいたいこの「自分の好きなもの」がわかっていることって幸せだと思うんですよ。
年末、図らずも藤沢周平にハマったのも
藤沢周平の後ろには山本周五郎とかもしかして山本一力とか
無限の本が控えているの?と愉しみの金鉱を掘り当てたような感激というか
衝撃があったからです。
「時代小説」というジャンルに行けば自分好みの小説にかなりの高確率で辿り着くことがわかったのです。
今の日本では希薄になった人の情とか生き方とかモラルとか・・・

つまり少ない時間で効率良く愉しみを味わうことができる!
だから今はそれ以外のジャンルの漫画や本をあえて読もうという気は起こらないんです。
そういうのを読むのはもう少し時間的にゆとりができないとね。
そう!時間的にゆとりがあれば読むんです。多分。

あと、勧められる漫画でピンと来ないな・・・と思った理由が二つ。
一つは読むべき時期をもう逸していると思ったこと。
さすがに少年漫画は読んでいても子供の時のように楽しめない。(古い漫画も含む)
イマドキの漫画では若い漫画家の子供時代の環境や感性と違うから心底共感できない。
私の子供時代はもろアナログの世界でしたから。

イマドキの漫画に関しては今書いたことに繋がるんでしょうが
人間の捉え方がズレることかな?
簡単に例えれば今の若い漫画家がかっこいいと思う人と私がかっこいいと思う人は違うよな〜〜。と
三船敏郎とか高橋英樹がかっこいいな〜〜、なんて思う若い漫画家なんていないでしょ?(笑)
あと、漫画やアニメ、ゲームで人間観察をしてきた弊害か
キャラクターがどうもステレオタイプに感じてしまう。
まぁ、自分の頭がそれだけ硬くなってきた証拠でしょう。
こ、これが歳を取るということか・・・!

だからそういう年代的なセンスの違いから
どうしても効率良く自分が面白いと思える漫画は・・・と考えると
古い漫画か同世代以上の漫画家が描いたものになっちゃうんですよね。
彼等とならワカり合える!と。(爆)
で、SFとか省くと劇画とか尾瀬あきらとかの地味な漫画かな・・・って思っちゃう。
この「地味な漫画」というのは流行とかに関係なくストーリーをしっかり読ませてくれる普遍的なテーマを扱ったものかな。
こうしてどんどん爺カルチャーの世界へ・・・・
いや、成長しているのです。(笑)

ーーーということで
自分の好きなものを繰り返し読むスタイルがワタシ流。
何かの本であった「繰り返し読む本がその人にとっての古典になる」という言葉が
すごく気に入ってます。
読んだ漫画の数は旦那に比べれば本当に少しなんですが
読むべき時期に刷り込むようにして気に入った漫画を読んでいた自分は
別の意味で幸せだったな、と思うのです。
by mieru1 | 2008-01-16 00:12 | いろんな感想 | Trackback | Comments(0)

シナリオからコンテへ

長らく放置していました。
シナリオとそれを基におこしたネームをアップします。

これは小学生向けの「算数おもしろ話」を紹介している漫画なのですが、
一つのネタにつき、4ページか6ページ(見開きのみ)でまとめてくれ、というものです。
今回取り上げたのは「トポロジー」という「図形の見た目の情報を無視して目に見えない情報をとらえることによって、その図形の性質を知る」という幾何学の紹介です。

編集プロダクションから渡された物は
このネタについての資料は圧縮すると約一枚
シナリオは「ストーリー案」として(シナリオではない)次のようなものでした。

先生が問題を出します。
「コーヒーカップ、ドーナツ、ちくわ、取っ手がついた2つの花瓶、ガラスのコップがあります。」
「ここにあるものを仲間分けしなさい。」(約5行)
だけ。

これで4〜6ページの漫画を作るのです。
あなたならどうしますか?



ーーーよくあるパターンとしては、解説の資料を駆使して内容を説明するもの。
で、先生キャラクターの台詞で全てを解説させてしまう。
つまりト書きにキャラクターの顔を添えたもの、とでもいいますか。

でもそんな漫画、読んでいてもちっとも面白く無いですね。
子供は読むのを止めちゃうと思います。

で、少し工夫をするとすれば元気なキャラクターを使って、
漫才みたいにボケと突っ込みで楽しい会話をさせて
ノリよく「解説」を楽しく読ませちゃおう、
というのがあります。

でも、この見せ方でも私はダメだと思います。
何故って面白おかしく読んでみたものの、きっと「解説の内容」は頭に残らないと思うからです。
だいたい「解説」までの「つなぎ」として漫画が機能している感じ。
そして肝心の説明は飛ばし読み・・・・というパターン。

では、どうやったら子供達に解説も読ませることができるでしょうか?

ここは子供の「知りたい要求」「知的好奇心」をくみ出して漫画に引き付け
「ナルホド!」と納得させる見せ方(教え方)が重要になってきます。
この「ナルホド!」が学習漫画における「面白さ」だと私は思います。
別に面白いコントが大切なのではありません。 学習漫画ですから。


では、このストーリー案がどのようなネームになったか御覧ください。
見づらいようでしたら画像をクリックしてもらえれば大きくなります。

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いかがでしょうか?
最初のストーリー案も活用しています。

こういうネームを考えていて毎回思うのが
「まるで落語の三題噺みたいだなぁ。」ということ。

「トポロジー」をお題に一つの話を作りました。
「図形の見た目の性質は問わずに本質を捕らえる」というのをアイデアに
見た目の差別から来るいじめとからめてみました。
ストーリー案にあった5つの材料も漫画の内容に合うようにいくつか代えました。
こういうのを全部で24本考えました。
(忙しいので半分以上は旦那がネームを切りました。これは私が切りましたが。)


版元にしてみれば、
「とっつきにくい勉強ものが漫画になっていれば子供は手にとってくれる。
親も勉強ものということで買ってくれるから」という狙いで「学習漫画」という形をとっているのかもしれません。

文章で説明するところが、ただキャラクターの台詞になっていればそれで学習漫画としてオーケーというのであれば、それは志が低い・・・というか、読者をバカにしているというか、漫画という表現方法をみくびっていると思います。

漫画のネームは台詞の位置、コマの区切り、印象に残りやすい台詞や単語、構図など、沢山考えることがあります。
そしてページ配分。ページが足りない、もしくは余ることは許されません。
学習ものに関してはまた、いろいろな枷(かせ)が出て来ます。
それらのことを考えながら短いページ数でいかに理解させるか、に知恵を搾ります。
ですのでネームが終わると一大仕事が終わった気がして絵を描く前にちょっと気が抜けてしまいます。
大変なのはここからなのに・・・・

で、以前に書いたエントリーに戻ると、ここまで色々と知恵を巡らし、学校の先生のようにどうやったら子供達が理解しやすいか考え、そして面白く読ませるか労力を払ってネームを描いていても、その「構成料」は派生しません。
あくまでも「絵を描く労力」のみの原稿料なのです。
もちろんいくら増刷されようと印税なんか入って来ません。

そして「原作者」の一部として名前すら上がりません。
あくまで「絵描き」として名前が出ます。

「漫画とアニメは日本が世界に誇れるメディアだ!」などと言われて久しいですが
それらでガンガン稼いでいる人はホンの一握りなんだということを、もっと麻生大臣みたいな人にはワカッテほしいですね。

私ら末端の漫画家の待遇の悪さをもっと知ってもらいたいと思います。
待遇がよくなるにはそうやってヒット作を持たなくちゃダメですからね。
(もちろん大金を稼ぎ出す漫画家と末端漫画家の扱いを同じにしろ、とはいいませんが
本当に末端は安い原稿料が多いです。依頼先も相場を低く見ている節があります。)

あーーーあ、ワーキングプアは惨めじゃのう。
by mieru1 | 2007-07-06 01:27 | 仕事 | Trackback | Comments(0)

学習漫画家の愚痴

先日の保健漫画もひみつシリーズもネームの段階で
「よく描けていると好評です。」とおホメのお言葉をいただきました。

旦那も先日入稿した学習漫画、編集さんから「さすがプロのお仕事ですね。」
ーーーという妙な感想をいただきました。(あの〜〜。長年プロやってるんですけど)


悲しい事に学習漫画の世界ってレベルが低いのです。
沢山ある学習漫画の本を読んでいただければわかると思いますが
絵のレベルとかのことではなく、内容がいい加減なもの、台詞でだらだらと全てを解説しているものの何と多いことか。(もちろん絵がいいかげんなものも多々ある)
そして読んでいてもちっとも納得できないし、分からないから面白くない。
(理解できるように段階を追うように構成も必要)

解説文が吹き出しに入っているだけなら何も漫画仕立てにしなくてもいいのに、と思うけど、版元は「同じ本でも漫画なら子供は読んでくれるだろう。」ということで漫画という手段を選んでいるようです。

結局商業誌で通用しないからここで仕事をしているんだ、と言われればそうかもしれないけど、学習漫画はこれで商業誌とは違う力がいると思います。
陸上競技に例えればスプリントとハンマー投げくらい違うといいましょうか。

学習漫画といっても知識の羅列では子供の心に届かないと思うのです。
わかりやすく展開する力や、絵を見て理解させる、短い台詞でいかに効果的に伝えるかなど、いろいろ気を配る事は多い。


で、最初に誉められた、と書きましたが、これだって漫画家がちょっと本を読んで内容を理解する努力をすればいいだけのことなんです。

絵だって見本を見て描くのと描かないのとではリアル度というか、説得力が違いますよね?
それと同じことだと思うんです。
今はネットがあって調べ物が簡単にできるようになってきたし、以前に比べてずっといい環境になっているのです。


今から十数年前、クレジット会社のパンフレットを描かせていただいた時も、「クーリングオフ」の仕組みがシナリオを読んでもわからなかったので、理解してから描いたら編集者が「内容を理解して描いてくれる漫画家さんって少ないんですよね。」と言っていました。
理解する事で「ここで何を伝えなければいけないか」というメッセージが生まれるのだと思います。

そうか!理解して作らないとこのメッセージ力がないから読んでいても心に伝わらないのだな。
それ(メッセージ)は商業誌にも言えることだな。
うん、これでまた一歩野望に近づいた!!


ーーーと思い付くまま書いてみましたが、
こんなエラソーな事書いていても、自分の学習漫画が100点満点といえるのか?といえば全然です。
いつも100点・・・イヤ、合格点目指してやるだけです。

旦那もよく「こんなに気合い入れてやって原稿料が増えるわけでもないし、印税が入るわけでなし。ましてや次に繋がるかもわからないし適当に手を抜いてやればいいんだと言われるけど、そんな仕事、自分はやってて辛いだけだし、面白くないからできないんだ。」と言います。

やってて面白くないのもそうだけど、自分が納得しないで雲を掴むような気持ちでする仕事って怖いと思うのです。(言われたまま描く漫画)
結局手を抜いた仕事をすれば罪悪感があるし、読者だって「たいしたことねーの。」と思うだろうし。
いつも自分の力を出し切るつもりでやらないと、上に行く力は付かないと思ってます。


とにかく儲かろうがなかろうが常に上に向かって精進するつもりでいないと、あまりの注目のなさに負けそうになるので頑張るだけです。
by mieru1 | 2005-10-28 01:19 | 仕事 | Trackback(1) | Comments(2)