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学習漫画家の愚痴

先日の保健漫画もひみつシリーズもネームの段階で
「よく描けていると好評です。」とおホメのお言葉をいただきました。

旦那も先日入稿した学習漫画、編集さんから「さすがプロのお仕事ですね。」
ーーーという妙な感想をいただきました。(あの〜〜。長年プロやってるんですけど)


悲しい事に学習漫画の世界ってレベルが低いのです。
沢山ある学習漫画の本を読んでいただければわかると思いますが
絵のレベルとかのことではなく、内容がいい加減なもの、台詞でだらだらと全てを解説しているものの何と多いことか。(もちろん絵がいいかげんなものも多々ある)
そして読んでいてもちっとも納得できないし、分からないから面白くない。
(理解できるように段階を追うように構成も必要)

解説文が吹き出しに入っているだけなら何も漫画仕立てにしなくてもいいのに、と思うけど、版元は「同じ本でも漫画なら子供は読んでくれるだろう。」ということで漫画という手段を選んでいるようです。

結局商業誌で通用しないからここで仕事をしているんだ、と言われればそうかもしれないけど、学習漫画はこれで商業誌とは違う力がいると思います。
陸上競技に例えればスプリントとハンマー投げくらい違うといいましょうか。

学習漫画といっても知識の羅列では子供の心に届かないと思うのです。
わかりやすく展開する力や、絵を見て理解させる、短い台詞でいかに効果的に伝えるかなど、いろいろ気を配る事は多い。


で、最初に誉められた、と書きましたが、これだって漫画家がちょっと本を読んで内容を理解する努力をすればいいだけのことなんです。

絵だって見本を見て描くのと描かないのとではリアル度というか、説得力が違いますよね?
それと同じことだと思うんです。
今はネットがあって調べ物が簡単にできるようになってきたし、以前に比べてずっといい環境になっているのです。


今から十数年前、クレジット会社のパンフレットを描かせていただいた時も、「クーリングオフ」の仕組みがシナリオを読んでもわからなかったので、理解してから描いたら編集者が「内容を理解して描いてくれる漫画家さんって少ないんですよね。」と言っていました。
理解する事で「ここで何を伝えなければいけないか」というメッセージが生まれるのだと思います。

そうか!理解して作らないとこのメッセージ力がないから読んでいても心に伝わらないのだな。
それ(メッセージ)は商業誌にも言えることだな。
うん、これでまた一歩野望に近づいた!!


ーーーと思い付くまま書いてみましたが、
こんなエラソーな事書いていても、自分の学習漫画が100点満点といえるのか?といえば全然です。
いつも100点・・・イヤ、合格点目指してやるだけです。

旦那もよく「こんなに気合い入れてやって原稿料が増えるわけでもないし、印税が入るわけでなし。ましてや次に繋がるかもわからないし適当に手を抜いてやればいいんだと言われるけど、そんな仕事、自分はやってて辛いだけだし、面白くないからできないんだ。」と言います。

やってて面白くないのもそうだけど、自分が納得しないで雲を掴むような気持ちでする仕事って怖いと思うのです。(言われたまま描く漫画)
結局手を抜いた仕事をすれば罪悪感があるし、読者だって「たいしたことねーの。」と思うだろうし。
いつも自分の力を出し切るつもりでやらないと、上に行く力は付かないと思ってます。


とにかく儲かろうがなかろうが常に上に向かって精進するつもりでいないと、あまりの注目のなさに負けそうになるので頑張るだけです。
by mieru1 | 2005-10-28 01:19 | 仕事 | Trackback(1) | Comments(2)

ネーム一丁あがりっ!

やったーーー!!
たった今保健まんがのネーム25ページ終わった〜〜〜。
昨日の午後3時から始めて自己締め切りに間に合ったぞ!
明日の朝、もう一度見直して簡単な絵を入れてチェックしてもらおう。
やっぱり本を読んで内容を理解していないと描けないよ。
読んどいてよかった。

ーーーということで、誰も誉めてくれないので自分で誉めてあげよう。
お疲れさん、と。

自分の計画通りに出来たので、つい嬉しくてブログにて報告。
よし、オーケーが出るまでもう一本のネームもやらなくちゃ。
(資料もどっさり借りてきたことだし)
あとは眠気との戦いだね。(今はギンギンだが)

そうそう、「眠眠打破」って利き目あるのかしらん。
試してみたいわ。
今日は「ストレス社会で闘うあなたに。メンタルバランスチョコレートGABA」ブラックブラックガムを食べまくりました。
ネーム中にチョコを食べると手塚先生の
「ボクはチョコレートを食べないと仕事が出来ないんだぁあああ!!」というお言葉を思い出してしまいます。
ネーム中は脳みそも沢山ブドウ糖を消費しているんだろうな〜〜〜。
私の空っぽな脳みそもそれなりに。
by mieru1 | 2005-10-26 03:07 | 仕事 | Trackback | Comments(0)

野口英世

何とか締め切り日に間に合いました。
仕上げを手伝ってもらうことがこんなに楽とは・・・

今回の野口英世、ラストのコマが、英世自身の台詞で締めくくれたので満足。
だいたい毎月締めくくりのコマが「この人のメッセージは今も私達に訴えかけています。」という感じのものばかりだったので本人の言葉で締めくくれると説得力が出ます。
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かなり個性的な(かつ金銭面で問題あり)人物だったので、結構くだけた表情も描けていつもよりは楽しい感じに仕上がったと思います。

↓アメリカでの恩師、フレキシナー博士
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↓上向きのヒゲが楽しい血脇先生。
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こんなヒゲしてる明治時代の人って面白い。
しかし「ちわき先生」、ってすごい名前ですね・・・
歯医者さんだったらしいです。歯茎まで削られそう・・・

とにかく英世は多くの良き人に支えられた、というのもあるけれど、貧しさと左手の火傷によって培われた「負けじ魂」と「忍耐」の人だったと知りました。
調べて行くうちに最後に「この人いいな。」と思えると自然とペンものります。

さぁ、絵コンテ2本、がんばらなくては。
明日は図書館へ調べものです。
編集さんから送られてくるシナリオだけでは心もとないので自分で資料を調べてよく理解した上で描かないと、シナリオをなぞっているだけの意味のない(説得力のない)漫画になってしまいます。(学習漫画だけに)
しかしこの季節、我が市立図書館はなんと1週間のお休み。
やっと明日から再開です。
すんごい迷惑なんですけど〜〜〜〜。
by mieru1 | 2005-10-25 01:30 | 仕事 | Trackback | Comments(0)

おっさんを描くってたのしいね

仕事流星群、来るはずの仕事の発注が遅れていて締め切りはどうなるのかと((((;゚Д゚)))ガクガクブルブルしていたら本日(昨日)来ちゃった。
ヤバしヤバし。
でも漫画のほうは旦那が色塗り等の仕上げを手伝ってくれるので助かっています。
一番面倒臭い作業なので助かります。

絵コンテも「ひみつシリーズ」は全体の七分の1が終わっただけで止まっています。
今の一番の優先順位は伝記まんが「野口英世」。
野口英世の睡眠時間はナポレオン並みに少なかったようですが、私も英世にならないと仕事終わりません。
が、凡人なのでどーーしても眠くなります。(夜は目が冴えるけど)
で、眠くなると今までは横にゴロッとしてうたた寝してたけど、そんな事してると一日寝てばっかりになります。
目を覚ますために身体を動かそうと家事をしたりしていると、一日家事をしている気になります。
そのくらい睡魔に襲われる・・・のですが、野口英世のペン入れが始まったらもう楽しくて楽しくて目が冴えてきました。
この調子なら明日には背景も入れてペン入れは終了しそう。
そして後は旦那にまかせて保健まんがの絵コンテ25ページにとりかからなくては。

しかし、何故こんなに英世のペン入れが楽しいのかというと、
それは「おっさん」がいっぱい出てくるから。ーーーーらしい。
ヒゲの両端が上向きの血脇先生をはじめ、フレキシナー博士とか、面白い面白い。
普段描かないような顔だからというのもあるけど、やっぱりおじさんの顔って凹凸があったりヒゲというアクセサリーがあったりで、のっぺりした美青年なんかより味わいがあって面白いのです。
英世の髪もぐるぐるしていて楽しいし。

そういえば英世の顔を描いていて思ったのが、
この顔をマスターしておけば
チャップリンと加藤芳郎の顔の使い回しはできるな・・・と。
チャップリン、いつか伝記漫画で取り上げてくれないかな・・・・
でも子供達が「あれ〜〜?また『野口英世』が載ってるよ?」と勘違いするかもしれないな。


ーーーーところで私がブログをお休みしている間、リンクしているブログが4つもお休みしています。
何でこうも重なるのか。
皆、今は仕事流星群が来ているのか。

今月ももう下旬。
毎日が、時間がどんどん流れていきます。
こうやってあっという間に年末が来ちゃうんだろうな。
早くお正月にならないかなーーーー。
そこまでくればきっと暇になっているはずだから。

♪は〜〜〜やくう来い来いお正月〜〜

ってその前に締め切り地獄があるんでした。_| ̄|○
by mieru1 | 2005-10-21 02:33 | 仕事 | Trackback | Comments(0)