いかにも漫画的なキャラクター、石井君。
しかし彼は努力家であり戦略家でもあった。 ーーーで、その石井君のユニークなキャラクターを見ていると、どうしても小林まことのキャラクターを思い出してしまう。 「柔道部物語」はもちろん読んでいるよね? 彼は「1、2の三四郎」は読んだことはないのだろうか?「格闘探偵団」は読まなくていいが。 見た目は参豪くんで中身は三四郎みたいな。 でも今読んでも面白くないか。あの頃はまだプロレスに元気があってファンタジーもあったから。 北京オリンピックでは世界の柔道はJUDOに変貌し、石井君が柔らか頭でいち早くそれに対応、対策を立てて努力してきたことがよく伝わってきました。 勝つことが彼に与えられた使命なのです。 「伝統」対「革新」。 国際化が進み、他の国の格闘技の血が入り変化していく段階になっているようです。 柔道は日本人の手から離れて新しいJUDOに生まれ変わっているんですね。 ワタシが好きだった気持ちがスカッとするような柔道はもう淘汰されようとしているのか。(´Д⊂ク゛スン 鈴木だって決して柔道の実力がなかったわけではなく、新しい柔道に対応していないだけだったように思われる。 勝つためとはいえ、ワタシはやっぱり井上康生みたいに愚直に一本を取ることにこだわる柔道の方に好感が持てる。 ええええ、どうせ頭が固いですよ。そういうことには保守的なほうで。 でもそれじゃぁ新しい世界の流れに置いて行かれるだけ。日本人同士では勝てても世界では通用しないジレンマ。理想と現実は違う。 しかも競技人口が減っている現状では柔道を存続することも難しいでしょうね。 そういえば小説「姿三四郎」を読んでみたいな、と思ったらもう絶版で簡単に読める本でなくなっていることにビックリ。 ワタシ好みの小説みたいだったのに・・・・復刻しないかな。 (70年代の漫画では格闘技、スポーツものというとまず柔道ありき、みたいだったのに。随分と廃れちゃったな。) それにしても今回のオリンピックは劇的なドラマもあったし、何よりも石井君やソフトボールのブストス選手みたいに漫画から抜け出て来たような人がいて面白かった。 石井君が小林まことのキャラならブストスは梶原一気キャラだね。 事実は漫画より奇なり。 石井君の柔道は好きではないが、彼自身は応援したいな。
by mieru1
| 2008-08-31 00:14
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