サライ「続々落語入門/柳家小さん」

もう前の号になってしまいましたが、発売後あわてて買いに走りました。
b0013305_23554571.jpg

すっかり定番になった「落語入門」ですが、今回は柳家小さんの特集です。

人に威張れるほど落語を聞いた覚えはないんですが、昔から落語家で一番好きなのが小さんでした。
なんでかな・・・
テレビで落語を聞いていても安心して(っていう言い方もしっくりこないけど)楽しんでいた気がする。

サライを読んでみて、なるほど、永谷園の宣伝とかに出て他の落語家より親近感があったから・・・と思うけど、滑稽話が好きなのも関係あるかな?
淡々と真面目に噺を進める、厳しそうでちょっと近寄りがたい丸顔のおじさん。
それが子供の頃の小さんのイメージ。

落語は話芸とパントマイム的な動作、この二つの要素が自分のツボにはまる。
特に蕎麦をすするところが好き。
道具が扇子と手拭だけというシンプルさが素晴らしい。
それさえあれば成立しちゃう娯楽って凄いね。
一人二役の一人芝居っていうのも見ていて楽しい。

さて、柳家小さんですが、その人となりを全然知らなかったので、読み始めたら夢中になってしまいました。
興味深かったのが、噺家よりも剣道家になりたかったというところ。
剣の修行で体を壊し、その道で身を立てるのを断念したとか。
自分の道場を持ち、晩年まで稽古を続け、落語よりも剣道が大事、剣道を茶化そうものなら激怒したというほどだったそうな。

「心邪なる者は噺家になるべからず」
という自戒があったそうだ。

そういう面が、噺家仲間で吉原に行こうと誘われてもきっぱりと断ったというエピソードに表れているんだと思う。
生真面目で剣士としての誇りも高そうだ。
そして落語に対する真摯な姿勢。
小さんの心技体。

演芸評論家の矢野誠一氏によると
「落語というのは『芸=人格』といえるほどパーソナルな芸。心邪なる者というのは生き方だけの問題ではなく、芸に対する姿勢でもあったと思います。元来小さんは人柄がそのまま高座に出るようなところがありましたが、その芸に邪なものがなかった。お客に媚びることも全くない人でした。」とのこと。

う〜〜〜ん、なんてかっこいいんだ!痺れるわい。

ワタシもこの「芸=人格」というのは同意!
表現=人格だと思ってる。
何気なく読んでいる漫画や文にもそれが表れているはずだ。
しゃべり方、文字、仕草、考え方。目に見えるものは全てその人物を通して表れる。
地味な漫画家は真面目な漫画家なのである!
小さんは落語も剣道も生き方全てにおいて真摯だったんだと思う。

で、付録のCDを聞きたいんじゃが、家のステレオはボリューム調整ができないので大音量で聞かなければならない。 ちょっと聞けない。
おまけに落語のCDって音源が悪くて聞きづらいことがある。(小さんの時代では平気でしょうが)
それにもう一つのお楽しみの仕草が見れない。
落語特集を組むならDVDの付録にしてくれないものか、と思うのであった。

それにしても先日国技館を後にした時、高い櫓の上で打ち出し太鼓を叩いているのを聞いて、なんともいえない風情を感じました。
太鼓の音を聞いていて「次は落語を聞きに行きたいなぁ。」と益々爺カルチャーに染まりそうな予感が。

せっかく日本に生まれてきて素地があるのに、日本の古典娯楽を楽しまないのってもったいないよな〜〜、なんて思う四十路でした。

>>追記
CDは目の前にある機械に入れて聞けばよかったんですね・・・
ソフトのインストールやデータの書き込み以外に使ったことがないから
思いつかなかったYO!
壊れないよね・・・?音、出るんだよね・・・・。CD入れるのが怖い。
by mieru1 | 2008-06-05 01:10 | いろんな感想 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : https://mieru1.exblog.jp/tb/8720832
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
<< 落書き ユニクロ サンデー・マガジンコ... >>