「センス・オブ・ワンダー」レイチェル・カーソン

今月の仕事ははこの人の伝記を取り上げましたが、一人でも多くの人に読んでもらいたくて長文を引用してしまいました。
興味をもたれましたら是非読んでみて下さい・・・


「子供達の世界は、いつも生き生きとして新鮮で美しく、驚きと感激にみちあふれています。残念なことに私達の多くは大人になる前に澄み切った洞察力や美しいもの、畏敬すべき物への直感力をにぶらせ、ある時は全く失ってしまいます。
 もしも私が全ての子供の成長を見守る善良な妖精に話し掛ける力を持っているとしたら、世界中の子供に生涯消えることのない「センス・オブ・ワンダー=神秘さや不思議さに目をみはる感性」を授けてほしいとたのむでしょう。
 この感性は、やがて大人になるとやってくる倦怠と幻滅、私達が自然という力の厳選から遠ざかる事、つまらない人工的なものに夢中になることなどに対する、かわらぬ解毒剤になるのです。


妖精の力に頼らないで生まれつき備わっている子供の「センス・オブ・ワンダー」をいつも新鮮に保ち続けるためには私達が済んでいる世界の喜び、感激、神秘等を子供と一緒に再発見し、感動を分かち合ってくれる大人が少なくとも一人そばにいる必要があります。

多くの親は熱心で繊細な子供の好奇心にふれる度に様々な生き物達が住む複雑な自然界について自分が何も知らない事に気付き、しばしばどうしてよいかわからなくなります。そして「自分の子供に自然のことを教えるなんてどうしたらできるでしょう。私はそこにいる鳥の名前すら知らないのに!」と嘆きの声をあげます。
 
私は子供にとっても、どのようにして子供を教育すべきか頭を悩ませている親にとっても、「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではないと固く信じています。
子供達が出会う事実の一つ一つがやがて知識や知恵を生み出すタネだとしたら、様々な情緒や豊かな感受性は、このタネを育む肥沃な土壌です。
幼い子供時代はこの土壌を耕す時です。

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ーーー私の子育ての原点の一つでもあります。
カーソンは生態学者でありましたが、自然を学ぶ事によって、地球のことをはじめ、そこに生きる全ての生き物のことを真剣に考えました。
そして人間の力で地球は生態系のバランスを崩し、生き物に悪影響を与え結局は人間にも悪影響を与える事になる、と深刻に訴えました。
そういう危機感に鈍感にならないためにも子供達に「センス・オブ・ワンダー」を授けましょう、と言っているのだと思います。(もちろんそれだけではないことは次の文を読んでもらえばわかります)


「人間を越えた存在を認識し、恐れ、驚嘆する感性を育み強めていくことには、どんな意義があるのでしょうか。自然を探検することは、貴重な子供時代を過ごす愉快で楽しい方法の一つに過ぎないのでしょうか?それとももっと深い何かがあるのでしょうか。

私はその中に永続的で意義深い何かがあると信じています。
地球の美しさと神秘を感じ取れる人は科学者であろうとなかろうと、人生に飽きて疲れたり孤独にさいなまれることは決してないでしょう。
たとえ生活の中で苦しみや心配事にあったとしても必ずや内面的な満足感と生きていることへの新たな喜びへ通ずる小道を見つけだすことができると信じます。」

レイチェル・カーソン「センス・オブ・ワンダー」より(新潮社・上遠恵子訳)
by mieru1 | 2005-06-24 23:36 | 本読み/こども | Trackback | Comments(9)
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Commented by kourin-mama at 2005-06-25 21:46
こんばんは♪
引用されてる、後半の部分「人間を越えた・・・」のところ、とても好きで、私も引用したことがあります。
今の子どもたちはモノは豊富だし、すごく恵まれてるけど、こういう基本的な人間を育てる土台の部分が不足してる気がしています。
でも親が補ってやろうとしてもなかなか大変です。
mieru1さんはどういう子育てしていらしたのかしら。
またお邪魔させていただきますね。
Commented by mieru1 at 2005-06-26 00:12
> kourin-mamaさん
いらっしゃいませ♪
kourin-mamaさんの子育て記、いろいろ私と重なる部分があり、嬉しくなりました。
現代はおっしゃる通り、恵まれ過ぎていて難しいですね。
与えられる事に慣れてしまった子はモノがなくても遊ぶという意欲が少ないように感じます。
それは「生きる力」のなさに感じてしまうこともあります・・・
(縦の関係が途絶えているので遊びも伝わっていなく、遊びをしらない、ということにも関係ありそうですが)
Commented by SAY at 2005-06-28 02:07 x
いつも携帯に「センス・オブ・ワンダー」レイチェル・カーソンと入れておいて、本屋にいってなんて思うんですが、探してるうちに色んな所で引っかかって《笑》
探し当てるので、それから感想は寄せます!
長い目で見といておくんなまし。
今は、なぜか自然に寄りかかりっきりで遊んでます。
文化生活にちぃとつかれぎみ。。なんてね。
動物なんだなあって、草に寝転んで思いました。
Commented by mieru1 at 2005-06-29 01:31
>SAYさん、疲れている時って水を見たり水の音を聞くと和みませんか?近所に海があったら海でぼんやりしているだけでも落ち着きそうですね。
そういえば五分だけ立ち寄った屋久島の海岸、きれいだったな〜〜〜。
いつかスキューバダイビングするのが夢です。
Commented by SAY at 2005-06-29 02:39 x
そうそう、多摩川にいって、何時間もボーっとしたりしてますよ!
水の音は良いですね。
水槽の水の音でも良いですよ!!
Commented by mieru1 at 2005-06-29 22:19
>SAYさん
私も水槽、いいと思います。
竹脇無我氏が鬱病になった時、金魚の世話で癒されたと聞いて「やっぱりそういう効果があるんだ。」と思いました。
趣味と癒しを兼ねてます。
でも忙しいと眺めてる時間が無くなっちゃいますが。どうしよ。
Commented by SAY at 2005-06-30 03:17 x
そんなみえるさんにお勧めなのは!!!
アカヒレくんどえーーす。
仕事机にちょこっと♪
毬藻も海老もセットしちゃいましょう♪
Commented by SAY at 2005-06-30 03:24 x
あっ書き忘れましたが、手に入れましたよ!オススメ本♪
読みます!!!
Commented by mieru1 at 2005-06-30 14:13
>SAYさん
アカヒレくんね。今の私にはアカヒレくんを育てる時間がない・・・。金魚で手一杯です。
特に今月が忙しいだけなんですが。
そういえば今朝の朝日新聞に「寝不足は鬱病になりやすい」という記事があって、そういう人達の睡眠の状況が自分によく似ていたのでヒジョーにヤバい、と思いました。
SAYさんも困ったね。(汗)
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