こんな日を待っていた

連日仕事で忙しいと嘆きつつ、やっと自分が願っていた日が来たんだなぁ、とひしひしと思う。

子供の時からずっと漫画家になりたい、一日中漫画を描いていたい、と思いつつ、親から早く離れたいがためにさっさと結婚したら
すぐに子が授かり、当時は仕事と育児の両立なんか考えられなかったので泣く泣く福武の仕事を手放した。
以後、漫画を描く時間もなく、埼玉に引っ越してからは地元との関わりに忙しく、益々漫画どころではなくなった。
その間漫画界は大きく変わり、もう古き時代の自分には居場所が無いと諦め、嫌いにもなった。
でも何とか漫画家として仕事を得たい、と叶えるために年齢もかえりみず投稿したりもした。

当時学習関係でもらっていた仕事は全然少なかったけれど、自分にできる限り精一杯頑張った。
数万円代から二桁に上がるまでが本当に長かった。
でも、ずっとそこで継続してもらう中で新しく繋がる仕事もあり、今に至る。

若い頃は早くに子供を産んだため、OLライフをエンジョイしている友達が羨ましくもあったが
子供も成長した今、やっと自分の時間が取れるようになり、仕事をエンジョイできるようになった。
ものすご〜〜く遠回りしたけど、これで良かったと思ってる。
だってその間自分なりに成長できたと思うし、作品作りにも活かされてると思うから。
(子供向け漫画なので子育てを経験していて本当に良かった)
今までの時間を無駄にするかしないかは本人次第。
もしあのまま福武で仕事を続けていたら今の自分はあったのか?とも思う。

毎日仕事でヒイヒイ言ってるけど毎度精一杯やっているので、いつ漫画家を廃業してもいいくらいの気持ちだ。
しかも子供も二人とも無事成長してるし我ながら欲張りだと思ってる。
「我が生涯に一片の悔い無し!」


ーーと思うのだが、髷の付いてる朝青龍とツーショットと握手が出来なかったことが悔やまれる・・・・ちくしょう。
by mieru1 | 2010-10-30 14:04 | 漫画を描くこと
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