失敗と反省

自分のやった漫画を読んで落ち込んだ。

何を落ち込んだのかというと読むのが辛い。
作者が辛いと思うのなら読者も当然そう感じるはず。
つまり読んでいて「面白くない」ということ。

その原因として思うのは

伝記漫画ということで、自分としては全然似ていない登場人物ではなく、それなりに似せて描くのをモットーにしているのだが
手に馴染んだキャラではなく、しかもすぐに年をとっていくので顔が安定しない。
当然写真を見ながら似せて描くので益々手に馴染むことがない。(自分の絵になっていない)
ーーー結果、写真に引きずられて絵が硬くなる。表情も真面目になる。それに伴い身体も表情を失う。

この絵が硬くなるこれがまず最大の反省点!

そしてネーム。
時代背景が複雑だとどうしても子供読者にわかりやすく「説明しようと」して
ネームが増えて読む気が失せる。
それを意識してかなり言葉を省略して描いているのだけれど読者にはわかっていない部分を省略していたりして逆にわからなくなっている部分もある。(大人なら知っている部分の省略)
なるべく文章ではなく周りの人物に説明させるとか台詞で生きた言葉にしたほうが読んでくれるし
理解しやすい。

そして尺に見合わない内容にしてしまったり。(内容を盛り込み過ぎ)

何故かこういうことは、やっている最中には気づかずに印刷されたものを読んで気づいたりする。(遅いっての)
自分では何度も推敲しているのだが。
毎度取り扱う人物によって作品の出来にバラツキがある。 はぁ。(すみません)

しかし失敗作だからといって落ち込んでいては何も始まらない。
「失敗は成功の母」
反省して次の作品作りに活かしていかなければ!

とかく一所懸命作品を創ることに頭がいってしまいますが、それよりも
読者が楽しんで最後まで読み通せる漫画を描かなくてはいけません。
大事なのは自己満足ではなく読者を満足させること。

子供にとって伝記の人物が似ているかなんて実はどうでもいいことなのかもしれません。
そんなことよりキャラクターの表情が豊かで生き生きしていることに魅力を感じるのではないか?
この年号でこんなことがあった、の「年号」も別に記憶に残さなくてはいけないことではない。
参考書でないんだから。
そのへんの「自分勝手な思い込み」よりも、もっと読者の目を意識した漫画を描かなくては。
「この人のこういう部分が素晴らしいよね!」というテーマをわかり易く伝える漫画にしなくては。

自分ではいわゆる一般的な学習伝記漫画のように「この人はこういうことをしました」だけじゃない
「こういう人間だからこういうことを為した」んだという一人の人生を前面に押し出してきたつもりだけれど
そのへんをもっと強化して人間ドラマを描いていきたい。

今月取り上げる人物は喜怒哀楽よりも真面目さが前面に出て来る人物なので
尚更その辺を意識しないと、ただ真面目なだけの退屈な漫画になってしまうだろう。
感動的な人生なので、そこをメインに喜怒哀楽や感情を表せたら。
そこを読者に感じてもらえるようにネーム創りを頑張ろう。

真面目に仕事に取り組む姿勢は時としては穴蔵に入り込むような状態になってしまって
端からみれば「どうでもいいこと」に拘っていることが多々ある気がします。
ドツボにはまってしまうんですね。
真面目=固くて意固地なイメージ。良くもあるし悪くもある。

もっと漫画らしく、楽しく読めるものを創っていかなくては!
by mieru1 | 2009-06-04 21:35 | 漫画を描くこと | Trackback | Comments(2)
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Commented by ホタル at 2009-06-06 22:57 x
志を高く、漫画に取り組んでいる みえるさんの姿に、
たびたび元気をいただいています。

昔?、マリー・キュリーやローザ・パークス(敬称略)の漫画を描いてみたいと思って、資料集めもしましたが、あまりの絵の下手さに挫折。

実在の人物を描くのって、難しいですよね‥。
Commented by mieru1 at 2009-06-08 00:55
>ホタルさん

ローザ・パークスってキング牧師の人生で重要な人ですね。
(ワタシはキング牧師の伝記を読むまでその名を知りませんでした・汗)

史実通りに漫画を描こうとするとドラマと違うので間延びしちゃいますよね。そこをドラマチックに見せるために演出したり省略したり、創り手が盛り上げたり静かに見せたり・・・
指揮者と似ているなぁと連想してしまいます。

今回の作品で今まで自分は漫画の完成度ばかり気にしていたなぁ、と気づきました。
テストで百点を目指すのと似ているかも。「これで完璧」って。
もちろん面白さを重視しているつもりですが、読みにくかったり、こんな絵にしなければ良かったと思ったり完璧を目指したつもりでもいつも片手落ちです。

まぁ難しいからやりがいがあると言えるのかも。(汗)
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