デリートしたい過去

連休を利用して実家にある私の荷物整理に行きました。

これから未来永劫読むこともないような小学生時代の手紙や落書き、漫画作品、投稿結果が載っている雑誌などなど。
一応捨てるにあたって読んでみるも、これがもう恥ずかしい!
何でこんな恥ずかしいものが存在するんだ!というくらいに恥ずかしい。
まるで大きな石をめくったらワラワラとダンゴ虫やヤスデが出てきたような心境。見たくなかった・・・・・。
自分が突然死んだらこういった恥ずかしい過去が人目に触れることになるのか、と思うと
物持ちがいいのも問題だよね、と考えさせられました。

だいたい子供の頃の作品って絵のつたなさ以前にストーリーの作り方がわかってないので
やたら背伸びしてすかした台詞を書いていい気になっていたりとか今読むと時代遅れなノリとか
頭の悪さとか「もしかして自分の漫画に酔ってる?」という気持ち悪さ。
とにかくいいところが一つもない!
本当にこれ、大学生が描いたの?ってくらい頭が悪い。(確かに漫画ばかり読んでいて頭はよくなかったが)
しかも絵は輪郭を追って描いているので全体のバランスがひどく悪くて見ていて気持ち悪い。
見栄えも無視して描きたいように描いているのでカッコ悪い。
ああっ、ゴミに出さずに自分の手で燃やしてしまいたい~~~~~~っ!

あんた、よくこんなに才能なくって漫画家になりたいっ!て無謀なこと考えてたよ。
あの頃の自分にそう言ってやりたい。
そう思うと若気の至りというか、自分が見えていないゆえに好きだという気持ちだけでこんなに突っ走ることができる若さって恐ろしい。
若い時の自分より今の自分のほうがいいや。

何故か取っておいた「劇画村塾」の雑誌に「シグルイ」「覚悟のススメ」の山口先生のデビュー作も載っているのを発見しましたが、キャラの顔が大友克洋調で驚きました。
他にも保存してあった雑誌で今でも活躍している漫画家さんたちの作品を目にしましたが
皆さん、変るのね・・・・・。いつ自分の個性が固まったのだろうか。
でもまぁ、他の漫画家さんたちもあの時代の作品を見ると同じように恥ずかしいのだと思います。
そう思いたい。(ファッションからして当時はダサいですからね)
絵にしたって今のレベルと全然違うし。

それにも増して自分の素人くささは抜きん出ている!ひどすぎる。
そして少年サンデーで佳作を取った時の先生方の評価が誰一人として褒めていない!!ガ-----ン!
(他の人はそれなりに評価されていました。)
よい方に考えれば、戦後にタイムスリップするまじめな話なので戦争体験のある先生方(赤塚、藤子F、松本零士各先生)にとってみればうそ臭くて物足りないと感じたのかもしれません。

じゃあ何故受賞できたのか?
サンデーでは女性作家が活躍し始めていた頃なので女子高校生ということで優遇されたのかもしれません。きっとそうだ。


そんな人間でも未だに漫画を描いてそれでお金をもらっているというのはある意味すごいことなのかも。

荷物整理さえしなかったらこんな嫌な記憶を蘇らせることもなかったのですが
これからは恥ずかしい思い出になりそうなものはドンドン捨てていこう、と決心しました。
そしてフト、今書いているブログも20年後くらいに見直すとヒジョーーに恥ずかしい文章なのかもしれない。
(それまでブログがあるのかわからないけど)

生きるって恥ずかしいこと一杯してるんだなぁ、と思うと同時に偉人の子供の頃の作文や作品などは
キラリと光るものがあるのは、やっぱり人間の質が違うんだろうな・・・・と思うのでした。
by mieru1 | 2009-05-03 23:34 | 雑記 | Comments(0)
名前
URL
削除用パスワード
<< 歯根嚢胞(歯根のう胞) 「今は女の子が人気の時代」 >>