伝記学習漫画 「いのちの歴史」      取り上げた人物

月刊「ちゃぐりん」の伝記漫画「いのちの歴史」も18年目の連載になります。(2022年)
そこで誰を取り上げたのか自分でも分からなくなってきたので改めて第一回目からのバックナンバーをアップしておきます。
(休載1回 いつもの伝記漫画の代わりに農協関係漫画の回が4回 動物が主役の回は3回 特別企画4回)


2023年度(連載19年目)

5月号 徳川家康(3回目)
6月号 保井コノ(210人目)
7月号 那須正幹
8月号 お弁当の歴史(番外編)
9月号 ジャイアント馬場
10月号 河井 道
11月号 佐伯 矩
12月号 メアリー・アニング
1月号 (休載)
2月号
3月号
4月号


2022年度(連載18年目)

5月号 中村哲 (連載200回)
6月号 北里柴三郎(2回目)
7月号 鈴木梅太郎
8月号 給食の歴史(番外編)
9月号 上杉鷹山
10月号 ナポレオン
11月号 市川のナシ物語(番外編)
12月号 森小弁

1月号 小林一三
2月号 休載/野菜キャラ「フードマイレージ」(特別企画)
3月号 本居宣長
4月号 牧野富太郎(2回目)




2021年度(連載17年目)

5月号 マリー・アントワネット
6月号 音吉   (連載190回)
7月号 古川勝
8月号 品川弥二郎
9月号 エルトゥールル号遭難と日本
10月号 清少納言
11月号 田中芳男
12月号 柳田国男
1月号  源頼朝
2月号 休載  「食と農」の博物館へ行ってみよう!(特別編)
3月号 菅原道真
4月号 竹内明太郎(コマツ創業者)


2020年度(連載16年目)

5月号  明智光秀
6月号  菅江真澄
7月号  加藤清正 (180人目)
8月号  コウノトリが飛ぶ空(特別編)
9月号  富田高慶
10月号  クララ・シューマン
11月号  黒澤酉蔵
12月号 武田信玄
1月号  渋沢栄一
2月号  休載  野鳥を庭に呼ぼう (番外編)
3月号  油屋熊八
4月号  浜口ミホ





以下、バックナンバー



続き
# by mieru1 | 2024-12-30 23:48 | 仕事 | Comments(2)

年縞漫画「年代のものさし」

取材から完成までなんと4年もかかってしまいました。

立命館大学から依頼のあった「年代のものさし」の漫画がやっと完成しました。
年縞のデータを基にすれば7万年前までの年代が特定できるので「年代のものさし」と言われます。
これは世界の時刻の標準となるグリニッジ天文台やメートル原器などと同じように年代の基準となるものです。

2019年4月、福井県にある年縞博物館へ取材に行き、研究者の中川毅先生と打ち合わせをして
計画では年内に完成予定だったのが、「いのちの歴史」の単行本化が始まり、その間、更年期障害による
鬱症状に悩まされ、途切れることのない仕事をこなすうち、心身ともに疲弊しどんどん後回しになってしまいました。

中川先生も研究で海外出張が多く、そのうちcovid-19のパンデミックが起こり、先生が国内にいるうちに
仕事を進めよう!と思ってもどうしても私の仕事が3ヶ月おきになってしまい、
しまいには「生きているうちにできるのだろうか?」という不安もよぎる程。
無事冊子を手にすることができて心の底から安堵しました。
その間休む間もなく引きこもり状態で心身ともに疲れました・・・・
今年は色々と出歩いたりインプットしたいです。

シナリオは私が作るいつものスタイル。
先生の著書を読み、いろいろなサイトにある資料を提供され「年縞」というものの
理解から始めますが何分、間が開いてしまうと学んだことをすっかり忘れてしまい、を何度繰り返したことか。
そして年縞を抑えればいいと当初考えていたこと(年縞とは何か?を先生を通して解説する)が
「中川先生が年縞を研究して『世界のものさし』になるまでを抑えなくてはならない」ことに行き着き
ここで中川先生の年譜を作らなくてはいけないことになるのです。

この先生の年譜を理解していないために「何でイギリスから研究費が出ているの?」
「えっ?先生って今、どこにいるの???』というストーリーを組み立てる上で大切な時間軸の必要性が出てきて
「年縞について」「先生の年譜」と同時進行するという、いつもの「いのちの歴史」と同じ伝記漫画のスタイルになると
いうことに気づき、ここでストーリーの再構築がでてくるのです。

なので当初の計画とは制作内容も時間も大きく変わってしまい、こんなに長い年月が経ってしまいました。
関係者の皆様には本当にご迷惑をおかけしました。

で、私の漫画の入稿と共にプロジェクトに関わる人達の動きも活発になり
「私のせいで動かなかった」感がヒシヒシと伝わり、益々縮こまる思いでした。本当にすみません。

時間をかけて理解したこともあって、慌てて作ったらこういう内容にはならなかっただろう、という
手応えはあります。
読者は限られた人達になりますが、この漫画を通して探求する面白さや研究の流れや苦労を読み取ってもらえたら、と思います。

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# by mieru1 | 2023-04-03 17:17 | 仕事 | Comments(0)

「いのちの歴史」 連載200回

「ちゃぐりん」の5月号が発売になり、いよいよ新年度が始まりました。
そして「いのちの歴史」も連載200回目を迎えることになりました。
連載が始まった頃は、まさか200回も続くとは想像もしていなかったので
毎年来年度の仕事があるのかハラハラしていました。
何度か重複して描いているので正確には200人分ではありませんが
それでもよく200回も人様の一生を生意気にも12ページ弱にまとめて描いたものだとその点だけは自分を褒めてやりたいです。
これは概要であって、その人そのものではありません!
私は目に見えるさざ波を描いているだけで、その下には深く広い人生が隠れているのです。

もともと歴史には疎いので毎回初心者のような気持ちで本を読み
自分なりに解釈をして描いていますが昔の作品を読んでいると、アラが見え恥ずかしい思いがします。
そして思うような絵が全然描けてない・・・・
自分の力不足しか感じられません。

そして歴史関係は時代が下るほどに新事実が出てくるのでその度に
本当はみんながよく知っているエピソードを使いたいのに、史実に沿って描くと
えらく地味!になってしまい、真実が解明されるほどに物語的につまらなくなる!と悔しい思いをしています。(笑)
なので面白エピソードは要注意なのです。(脚色されて話が盛られている可能性が高い)

そして今、偉人と呼ばれる人たちも、同時代に生きた人達に溶け込んでいたのかも・・・と思ったりします。
(目立つと言うのはメディアなどに取り上げられてその人を拡大してじっくり見るから個性や行動が目立ってしまうのかも)

さてさて、記念する200回目の人物は私の希望で
私が現代の偉人とひそかに呼んでいる「中村哲」さんを描かせていただきました。
今回はペシャワール会の藤田千代子さんにお話を伺って話をまとめましたが
12ページに入りきらないほどの沢山知ってもらいたいことがあり、
本当に話を削るのがもったいなかった・・・

今回、資料や動画を観て作品にしながら「なんでこんなに早くに亡くなってしまったのか・・・。」と
とても残念な気持ちになりました。
亡くなってまだ2年しか経っていないから余計にそう思いました。
そして中村哲さんはまだ漫画化されていないそうです。(今回許可していただけたのは農協=農業ということで、と
おっしゃられていました。)

中村さんはアフガニスタンの深刻な飢餓を解決するために
なんと55歳の時に用水路を自らの手で造ることを決意します。
全くの畑違いの分野の勉強を必死の心で学ぶのです。(しかも数学は苦手だとか!)
日本地図を作った伊能忠敬も49歳で隠居後に勉強を始めて55歳から事業を始めています。

最近自分は頭の限界(理解力、記憶力)を感じ、もうこれ以上学んでも成長することはないんだ〜〜〜、と諦めているので恥ずかしいことです。
見習って日々精進しなくては。偉人じゃないから大した進歩は見込めないけど。
ーーーと、怠け心が湧き出てきそうな時に、これまで手がけてきた偉人たちの人生を思い出して我が身を励ましていこう、
これこそ長年仕事を続けてきた財産ではないか!と今気づきました。

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# by mieru1 | 2022-04-01 22:45 | 仕事 | Comments(0)

来月に連載18年目を迎えます

ブログを書くのも久しぶりなので、すっかり形式も変わってしまい
書き方(入力の仕方)も忘れてしまっています。

フォントの大きさも直すことができず・・・

さて、前振りが長くなってしまいましたが
いよいよ来月の「ちゃぐりん」5月号が新年度に入ります。
そして新年度と共に偶然にも「いのちの歴史」の連載が200回目になります。
連載も18年目に突入です。

途中、更年期障害による集中力、気力の低下でここ6〜7年間は漫画の仕事が辛くて仕方がなかったです。
更年期を舐めていました。生理現象程度と思っていました。
が、やっと発汗に伴う発作なども治ってきて以前のような精神に戻ってきました。
めでたしめでたし、と行きたいところですが
今度は腰痛、坐骨神経痛による左足のしびれがもう治りません。
しかも長時間座り続けていると立ち上がる時に股関節に違和感を感じることもあり
次は体のメンテナンスに気を配らないといけません。

合わせてコレステロール値も高いので最近は脂質や糖質も気になり
甘いお菓子やポテチ、飲酒も控えねば・・・と守りの態勢に入っています。
歳を取るってどんどんストイックになってしまうんですね。
コロナのせいもあって外出機会も減り、自身の好奇心の衰えも気になる・・・
って、枯れていく心配ばかりですな!

まぁとにかく、連載200回、伝記漫画を200回(重複が4人かな?)も描き上げた、という
自分でもビックリな記念回のご報告でした。

来月掲載されましたら、また改めてブログをアップします。


# by mieru1 | 2022-03-08 17:00 | ちゃぐりん(家の光協会) | Comments(0)

「いのちの歴史」の単行本が出ます

Amazonで発売の告知が出ましたので発表いたします。

今年で月間子供雑誌「ちゃぐりん」に連載して15年目の伝記漫画「いのちの歴史」が
偕成社より「まんが 世界と日本の人物伝100」として来年1月から順次発売されます。
全10巻(各税込み2420円)で前半(2020年度)後半(2021年度)の二回に分けて発行されます。
まずは3巻分の発売告知です。

3巻 スポーツを愛した人たち   2月28日発売


以前汐文社から発売された「学習漫画 世界の偉人伝」から早十年。
再び単行本化になるとは思ってもいなかったので未だに不思議な感じです。
本に登場する人物も50人だったのが今回は倍の100人になります。
それでも70人ほどこぼれています。

雑誌の母体が農協(家の光協会)なので「ちゃぐりん」では取り上げる偉人が農業関係者が多いのですが、
残念ながら単行本ではほぼ取り上げられていません。
が、作者の特権で私の推し「やぶきた茶を発見した 杉山彦三郎」を入れてもらいました!
二度も研究をリセットされてもめげずに一から再出発する心の強さに感銘しました。
そして今では当たり前になって飲んでいる銘柄「やぶきた茶」にはこんな苦労が隠されていたんだという驚き。
(ちゃぐりん編集長の推しは農聖・松田喜一だそう)

その他にもグーテンベルク、メアリー・アニング、ツィオルコフスキー、ソクラテスを入れてもらいました。

今まで「ちゃぐりん」本誌で見逃した人物がありましたら是非チェックしてみてください。

それにしても今まで15年かけて170人ほど伝記漫画を描いてきましたが我ながらよく描いてきたものだと思います。
毎月まっさらなところから本を読んで漫画に完成させる。
締切がなければ一本だって完成する気になれないでしょう。何度も「これ完成できるのかな?」と不安に駆られました。
ここ最近は更年期障害にも悩まされて本当に辛かったのですが単行本化という幸運に恵まれて見えない何者かに労力を認められたかのようです。(´Д⊂グスン
一人8〜12ページでコンパクトにまとまっていますので短時間で概要がつかめることと思います。

ではでは機会がありましたらどうぞよろしくお願いいたします〜〜。



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# by mieru1 | 2019-12-06 11:43 | 近況報告 | Comments(0)