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石膏像

念願の石膏像を手に入れました!

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実はこんな大きさです。
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これはユージンの 「石膏デッサン入門」というカプセルトイなのですが、数年前から販売されているのに買えなかったのです。
唯一売っているのを見かける池袋の世界堂ではいつも売り切れ。
何度行っても売り切れ。
終いには何でいつも空の機械をおいて置いておくんだ?と腹立たしく思っていたらついに店頭から消えてしまった・・・・

しかも「大作曲家名鑑」という次のシリーズが発売されてもう売られていないんだ・・・とヤフオクで探してみるとプレミアム価格がついて一個500〜650円になっている!
さすがに200円のフィギュアに500円は出せないな〜〜、と諦めていたところ旦那から世界堂で売っているぞと情報が!
打ち合わせで池袋に出たついでに疑心暗鬼で行ってみると本当にあった!!

手持ちに100円玉がないことに気づき、くずしてもらう。
40過ぎのおばはんが必死になってガチャポンを何度も回す。恥ずかしい。
誰も見ないで〜〜〜!と心で叫ぶが誰も見ていない。 良かった。
自分が思うほど人は注目していないものだ。

カプセルを眺めるとどうやらダブりもなさそうとホクホクとして帰って来たものの、開けてみると「石膏バージョン」よりも「大理石バージョン」のほうが多くて凹む。(手に持っているのが大理石バージョン)
大理石バージョンは凹凸が甘く、滑らか。
石膏バージョンのほうが陰影がキツくて、デッサンに使える。
子供の頃、何で石膏なんだろう?と思ったが肌が白いことでコントラスがついてデッサンの練習に相応しいのかな?と今回思った。

カプセルトイの宿命で分割されているのだが、接合の部分が甘くて首だけを持つとすぐに外れる。手に持って描くにはストレスである。
その点次のシリーズの「大作曲家名鑑」は100円高いだけあって、ガッチリしています。個人的にはこちらのシリーズの方が出来がいい気がします。
こちらは石膏バージョンの他にブロンズバージョンがありますが、大理石バージョンと違って凹凸がくっきりしています。
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早速デッサンを描いて遊びました。楽しかったです。
ですが大作曲家のほうは微妙に目の位置がずれているのが気になりました。(ワタシの気のせい?)

でもとてもいいシリーズだと思うので次は是非、仏像を出して欲しいです。
運慶シリーズ、是非お願いします!
by mieru1 | 2008-06-28 02:00 | いろんな感想 | Trackback | Comments(8)

珍しいこと

ちゃぐりんの仕事がやっと出来ました。
今回はキャラクターの顔がモノになるまでにかなり時間がかかり
翌日いざペン入れの段階になったら雨降り。
床がじめじめしているくらいだから紙の湿り具合は言わずもなが。orz
前日暑かったので、仕事場の窓を全開にしていたから余計にひどい。

漫画を描く人ならわかると思いますが紙が湿るとインクが滲むのです。大失敗である。
特に太い線は長い間インクが乾かないので余計に滲むのです。

長年パイロットの製図用インクを愛用していますが(インクの濃度が丁度良い)
この前デリータのインクNo.2というのを試しに買っていたのでこの機会に使ってみる。(デリータインク、種類がありすぎてちょっとひいた・汗)
デリータはいつも使っている原稿用紙のメーカーなのだが、以前インクが発売された頃
使ってみて、インクが濃い感じがしてその後敬遠していたのだが、今は漫画専用の画材も沢山出てきて愛用者も多いみたいなので再度挑戦。
製図用インクも別に満足して使っているわけでないし。

で、使ってみると滲まない!これに感動。
なるほど、消しゴムをかけても細い線が消えない。これはいい。
が、ペン入れ中にやたらと紙の繊維がからむのはきっと紙が湿っているからだよね・・・。
いつもほどインクの滲みに対してストレスになることもなく、(繊維がからむのだけ気になる)雨の日にしてはペン入れもはかどったのだが、どうも紙の調子が悪いのか細い線がすぐ引けなくなる。
あまり描いていないけど新しいペン先に交換して試し書きする。

しかしここで不思議なことが。

ペン先を拭いてインクを付けてを繰り返すがいっこうに線が描けない。
何故?どうして?

描けなくて当たり前でした。
だってペン先が割れてないんだから。

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これは割れている普通のペン先。
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長年漫画を描いていましたが、ペン先の不良品って初めてです。
結構あることなのかな?
不良品なのに珍しいというだけでラッキー!と感じてしまうワタシは楽天家なのだろうか?(四葉のクローバーか!)

ーーー珍しいといえば昨日、こんな訪問者が。
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窓の外でブンブン音がするのでもしやと思いベランダに出るとなんとカブト虫が!

まだ6月、しかも梅雨明け前だよ?
最近の四季感のなさに野生の生き物までリズムが狂ってしまっているようです。
そういえば去年も10月になってもカエルが鳴いていたしなぁ・・・・
こういう珍しいことはラッキー!と思えませんが・・・・


明日は何も手をつけていない仕事にとりかかります。締め切りヤバいです。
by mieru1 | 2008-06-26 00:32 | 仕事 | Trackback | Comments(4)

水切り遊び

ネットを介して知り合った熊谷在住の方のお兄さんが熊谷ではちょっとした有名人の「熊谷水切り倶楽部」の会長さん。
先週の土曜日、ついにその”水切りおじちゃん”森川さんにお会いして、荒川の河原で水切り遊びの個人レッスンを受けたのである!

森川さんはテレビの取材もよく受けていて、真剣に水切り遊びを科学している。
水切りは、一投ごとに条件が違うので(石の形状、水の流れ、水面から川底までの高さ、水蒸気、風、等々・・・)
安定した水切りをするにはかなりのテクニックと判断がいる。
そして面白いことに、力任せにやっても大した回数水面を跳ねないそうだ。
(サブマリン投法の渡辺選手も二十数回しか跳ねなかったそうだ)
そういうおじちゃんはギネス未公認の50回以上跳ねたそうな。

お会いする前、最近すっかり慢性化している右手首の腱鞘炎が気になった。
が、実際始めて見ると楽しくって、すっかり忘れてしまった。
高校生のとき、ソフトボール部だったので(遠投は苦手だが)そこそこ跳ねるかと思いきや、本当に難しい。
途中、石をよく回転させるための握り方を教わったら、さっきよりは良く跳ねるようになったが、やっぱりすぐに水没するのと半々くらい。
下手投げなので、水原勇気をイメージして投げる。(古い・・・)

でも、投げた石が思いのほか跳ねると、普通に石を投げるよりも遠くに飛ぶようで面白い。
上手くいくとゴルフの打ちっ放しみたいな爽快感。
ゴルフと違って懐が寒くならなくていいのも爽快だ。

その後おだてられて強引に倶楽部に入会することになり、いつかテレビの取材があったら参加お願いね、と頼まれる・・・・・(困った)
そして会員用Tシャツと水切り遊びの「秘伝書」を授かる。

次の日、心配した筋肉痛も大したことなく、三日目で治った。
そして不思議なことに、慢性化していた腱鞘炎が治っていた! 信じられな〜〜い!
野球肘ではひどくなると神経を伝って肩から小指まで痛くなるというのに・・・・

そういえば漫画家の矢口高雄先生は、ゴルフに熱中しすぎて今までのような綺麗な線が描けなくなってしまい、泣く泣くゴルフを封印したとご自身のホームページに書いていたっけ・・・・。

線が引けなくなるどころか腱鞘炎が治ってしまうワタシは
矢口先生にとてもじゃないが及びません・・・・・orz
by mieru1 | 2008-06-20 22:25 | 自然・生き物 | Trackback | Comments(2)

野望は捨ててはいない

最初から「学習漫画家」を目指している漫画家志望者はいないと思います。
もちろん自分もそうでした。
が、編プロや学習誌関係で仕事をもらう機会が増え、それで収入を得ることが多くなり
落ち着くところに落ち着いてしまった、という感じでしょうか。

今でも漫画雑誌で描きたいという気持ちはあります。
今の仕事をしつつ、何度か投稿してチャレンジしてみたこともあります。
ですが、途中で諦めてしまいました。
何故かというと、雑誌に載るまでのやり取りが「あまりにもロスが多い」ということが上げられます。


年齢的にいって30代後半に入っていたのでここでなんとかしないと、と年齢制限が気になり始めていました。
子供も手がかかる時期で、家事、育児の合間をぬって漫画を仕上げるのはかなりきつかったですが、何より収入が少なかったので、少しでもいいから毎月固定収入が欲しかったので必死でした。

児童向け作品(31ページ)で、カンフーギャグものを投稿用に描き上げました。

2002年? A社に持ち込み。
担当編集者のアドバイスを受け2度直しの後、賞に出すも落選。
この時、担当さんも結構な手応えを感じていたようですが、私の作品が社内的なニーズに応えられなかったようです。
自分では子供が読んで面白いものに仕上がったと思ったのですが・・・
その後担当者さんが異動して、受賞しなかった私もそのままフェードアウト。

その後かなりたって
せっかく描いたのに(漫画は一本仕上げるのにかなりの時間がかかっている)無駄にするのは惜しいと思い、B社に同作品を持ち込み。
担当者さん、おおいに気に入ってくれる。
初めての打ち合わせで意気投合、このままこの路線で会議にかけてやっていきましょう、と企画案、取材予定など立ててくれてこちらも安心したのもつかの間、
会議で編集長が「そういった暴力的なものはうちの雑誌のカラーじゃないから。」ということで白紙状態に。
 結局そこで「作家リスト」のようなものに入れられ、「あなたに合いそうな企画がありましたら連絡します。」とのこと。
まるで「漫画家の派遣会社みたいな仕組みだな。」と思い、漫画を作るシステムが前と違うのかな、と思う。
これじゃ誌面に載ることはまずないだろうな・・・とお手上げ状態。(対処のしようがない)
その後そのリストから紹介された学習漫画の単行本の仕事(超安い原稿料)が半年後くらいに入る。

2003年 
今度はC社に青年誌向けにスポーツ漫画を新たに持ち込み。
編集者さんは、まぁそこそこ描けると思ってくれたみたいです。
佳作はいけるかな、とおっしゃってくれました。
この時、自分からいろいろ質問をしましたが、私が会ってきた数少ない編集者の中では
一番漫画について的を射たことを次々と答えられる人でした。(たいへん勉強になりました)
佳作入賞しましたが、特に連絡がくることもなく、まぁその程度にしか思っていなかったということでしょう。

それに自分にとってはたった「一人の編集者」さんでも、相手にとっては「沢山かかえている新人漫画家のうちの一人」ですから当然かもしれません。
自分も絵柄について、あまりに力が無さ過ぎたことにこちらの編集部に積極的にかかわっていこうと思えなくなっていました。
(ここで真面目に絵のスキルアップ=デッサンの練習をしていこう、と決心しました)

佳作をとったことで少しだけお金が手に入りました。
もう、連載なんかの不確かなものより賞金稼ぎをしたほうが手っ取り早いのではないかと思うようになりました。

2004年
D社に以前描いた児童漫画を持ち込みました。
ちょうど旦那も持ち込みに行っていて、そこの担当さんが若いけれど話がわかる人だというので、その方に持ち込みに行きました。
ちょうど賞の募集締め切りにかかっていましたが、とても気に入ってくれてあずかってくれました。
編集部内でも評判が良く、特に副編集長さんは「全ての評価に5」を入れてくれたと聞き、「自分が面白いと信じて描いた漫画が評価されたんだ。」ととても嬉しかったです。(今でも)
そして佳作をいただきました。

続きはこちら
by mieru1 | 2008-06-17 20:15 | 漫画を描くこと | Trackback | Comments(11)

学習まんが家の生活

なんか雷句先生の一件でネットが燃え上がっているようですね。

ワタシごときのブログのアクセスが今までにないくらいになってて正直ひいてしまいます・・・(こんな誰も知らないような漫画家のブログまで訪問していただき、恐縮です・・・少しは役に立てたのかしら)
どこかにリンクされたのか、刻一刻と数が増える・・・・(汗)
何か無責任なこと書けなくなっちゃいますね。

ところで今回の一件で、漫画家さんがポツポツとブログで発言されているようですが
漫画雑誌とは無縁なところで漫画を描いている身としては、非常に興味深いです。
ですので、今回の雷句先生による関係者の告白は一応同じ漫画家としていろいろ知る機会を与えられてよかったです。
しかもなかなか表立って発表できる内容ではないので、先生方の勇気には頭が下がります。(特に原稿料はタブーなので)

せっかくなので、ここで漫画雑誌ではない、学習漫画で食べている者の世界を少し紹介しましょう。(あくまでワタシ個人のことなので、他の漫画家さんも同じとは限りません)

ワタシのような学習関係の漫画を描いている者にはまず「印税生活」とか「担当編集者」というのは無縁の世界でして・・・
もちろん仕事をするにあたっては担当者はつきますが、こと「学習まんが」は
担当者が「漫画専門」の編集者じゃないので、漫画の専門家であるワタシが作品の責任を取らなくてはなりません。

もちろん担当さん(あるいは編プロのライターさん)がシナリオを渡してくれることもありますが
やはりそれも「漫画専門」の原作者ではないので、あまり使えないこともしばしば・・・
あきらかにページ内に収まらないとか、ストーリーの始まりの部分しかなかったり、
漫画としてちっとも面白くない話(ライターだけに往々にして会話で全てが進む。絵的な表現がない)だったり等々・・・・
(というか、編集者=ストーリーを作れる、ではない。。)

そういう時はなるべく意図を汲むようにします。

場合によっては、無理難題を言われることもありますが、無理な場合はその理由を説明し、妥協案を考えて折り合いをつけます。

そこで漫画を本職としている自分が内容と狙いに添うようにストーリーとキャラを考えて漫画を作ってゆきます。
わかりやすく言えば、「学習テーマ」という「お題」をもらって漫画を作るということですね。

もちろん読者は小学生など、年齢層が低いので絵を見ただけで理解できるように構図を考えたり、内容が理解しやすいようにネームを工夫します。
文章もなるべく短めにするために、一番ふさわしい単語を選び
一つの単語にいくつもの意味を重ねたり・・・・


それには自分がそのテーマを理解していないとわかりやすいネームが切れないので
資料などを読み込みます。
自分でイマイチ面白くないなと思えば納得できるところまで書き直します。
(そう毎度納得いくものができるわけではないですが・・・)

それゆえに「自分が船頭になっている」という責任感がありますし、やりがいがあります。

そしてネーム、完成原稿をチェックしてもらいますが、たいていテキストの修正で終わってしまいます。(もちろん要望があったらそれに応えます)

そして普通漫画家さんが印税で生活が成り立つ、というのも我々には関係なく
原稿は「買い取り」方式なので、その後いくら増刷しようが一切手元には入ってきません。(ところによってはイラストを流用して料金が派生しないこともあります)
そしてたいてい原稿料は一万円以下です。
ひどいところは4千円というところもありました。(二度とその料金で引き受けたくないです)
単行本の場合はグロス計算のことも。(一冊○円で、という具合に)
ですので、基本依頼があったお仕事は全て引き受け、アシスタントは一切使わない!
つまり収入は「原稿料のみ」!
原稿料金はアナログもデータも変わらないと思っています。
どちらが高い、と聞いたことがありません。(ワタシはデータ入稿)

そして締め切り厳守。
担当さんとはいい関係を築く。
いい作品を作って次に繋げる。( 次があるのか?という世界ですが)

ーーーこれがワタシの仕事のモットーです。

漫画雑誌で描いている人だけが漫画家ではない、ということを知っておいてください。
そこは印税も読者からの反響もない世界なんです・・・・(一所懸命仕事をしている者としてちょっと寂しい。業界の人からも相手にされないしね)
しかも会員限定の媒体も多いし。
とかく低く見られる学習漫画家です。


>>追記 青字の部分を書き足しました。(6月15日)
by mieru1 | 2008-06-11 00:11 | 漫画を描くこと | Trackback | Comments(13)

そろそろ腰を上げないと・・・

月初めにまとめて休みができるようになりましたが、そろそろ仕事にとりかからなくてはいけなくなってきました。(ちょっとガックリ)
のんびり金魚の世話をしたり犬の散歩に行ったり、図書ボランティアに行ったり、
仕事に追いまくられない生活を楽しんでいました。

今月は飛び込みで一本漫画の仕事が入りましたので忙しくなるんですが
いつもと違う仕事は気分転換にもなると思います。

これから打ち合わせで煮詰めていくのですが
指定のキャラクターデザインはないので、楽しんで描きたいです。

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「ちゃぐりん」の資料も読まなくちゃなぁ・・・
by mieru1 | 2008-06-09 23:36 | 近況報告 | Trackback | Comments(2)

漫画家の原稿料

すっかり時の人となった雷句誠先生のカラー原稿紛失騒動。
雷句先生のブログ
漫画家と編集者との対立関係に驚く人も多いと思いますが、ワタシはその原稿料の安さにビックリしましたよ!

モノクロ原稿料 1ページ13000円。
カラー原稿 1ページ17000円。


アニメにもなって、小学館は「金色のガッシュ!!」を「第二のコナン」にしたいとの噂も聞いていたのでそんな有望株の人がこの稿料か!って驚きました。
(ちなみにワタシが20年以上前にデビューした時のサンデーでは新人の原稿料が5000円でした。今は1万円くらいだとか。「新人で」ですよ!)

週刊連載はアシスタント代、仕事場の維持費などの回収は単行本の印税だと聞いてはいましたが、まさかこんな第一線で活躍している漫画家さんの原稿料がこれだけ安いとは・・・しかも休みなく働く過酷な週刊連載ですよ?印税がボーナス代わりです。

イラストの仕事だとカラー1点がモノクロ漫画1ページの稿料とほぼ同じくらいなのでは・・・?(大きさ、内容にもよるが)
これが広告がらみだと一桁は違うだろうか。

ワタシも普段から漫画の原稿料が安い安いと嘆いていましたが
週刊連載の、しかも「金のなる木」と見込まれプッシュされた人がこの稿料とは情けなや・・・・(悲しい)
結局コミックスがヒットして印税が入ってくるからこの金額で許されることになっているかもしれないけど、この漫画原稿が全ての商品展開の基になっているんだから大手出版社ならページ3万円くらい出しても平気なんじゃないのか?


だいたい漫画家の原稿料が安いのは、手塚先生や藤子F先生といった大御所が昔のままの原稿料で仕事をしていたから、とも聞きます。
実際「某先生もこの値段でやってくれてます。」という話も聞くし。
(そう言われると使われる立場としては何も言えない・・・)
雷句先生でさえこの稿料だということは未だに漫画の原稿料の相場が低いのも納得してしまいます。
実際今、マイナーな所の原稿料はそれこそページ3000円とか、働けば働くほど貧乏になるワ−キングプアな状況。

アニメーターも過酷な仕事だと聞きますが、どうして絵を描く仕事ってこんなに低くみられているのでしょう・・・・(絵本も含め)
「漫画なんてサラサラっと簡単に描けるんでしょ?」という先入観もある気もします。
以前にも描きましたが「漫画は絵を描くだけでなく総合力が必要」な仕事です。
漫画は落書きを並べているわけではありません。

海外でオタク文化がもてはやされて、村上隆氏の気持ち悪いフィギュアに16億円の値がつくのに漫画がこれなんておかしすぎる!
(あれに関してはワタシは「裸の王様」状態だと思っている。
「この作品のクールさが貴方にはわからないのですか?」って)

そんな有様だから現場の過酷さを知らないお偉いさんが「漫画、アニメ、ゲームは日本が誇る文化だ!」と勘違いしてしまうんでしょう。
そんなに誇れる文化なら現場で働く者の生活向上を頼みますよ!

しかも今回の一件はコンビを組む編集者と漫画家の現場も最悪ですね。
今は編集者が原作者代わりになっている、ということが日の目を見るようになってきましたが、テレビで見た某漫画家と編集者のコンビを見ていたら、ワタシには編集者が漫画家を恫喝して描かせているように映りました。(人によっては感動する創作現場だったみたいですが)
どう見ても漫画家先生は、漫画描くの嫌になってますよね?ーーーって書き手として感じてしまいました。
二人の関係を見ていると朋友とか戦友というよりも犬と調教師、みたいな・・・
(ワタシの勘違いだといいんですが)
まっ、大金が動くプロジェクトだろうから、そういう必死さがあるのもわかりますし。

自分が職業にしている世界のイヤな部分を見て、どうしてこの環境で沢山の読者を楽しませる作品が生まれるのよ?と悲しい気持ちになってしまいます。
by mieru1 | 2008-06-08 00:19 | 貧窮問答歌 | Trackback | Comments(12)

パワートーンのソフトを入れる

今日はデータ作業で使うスクリーントーンのソフトを入れました。

OS9時代に使っていたものより当然バージョンアップしていて
さらに追加で里中満智子トーンを2本入れる。
パワートーン2では使えるものがほとんどアミと、集中線(いつも使うのは2つくらい)くらいしかなかったのでトーンの種類が増えたのが嬉しい。

今回OSをXにしたことで一番嬉しいのが、ネットをやっていてもフリーズしなくなったり、見れないサイトが見れるようになったりというのと
このパワートーンの種類が倍増したのと、漢字変換にさほどストレスを感じなくなった、
この3点につきます。(例:「琴光喜」が一発変換。「ういんどうず」が「Windows」で変換)

息子はお古のMacとノート型でVistaを使っていますが、Vistaがとっても使いづらく、Macがそのうちシェアを広げるんじゃないか、と希望的観測を言っていましたがソフトがほとんどWindows用なので、そんな簡単なもんじゃないのでは?と機械音痴のワタシが言ってみました・・・・

それにしてもOSは新しくなるほど操作も簡単に、便利になると思ったのですが
Windowsはそんなことないそうであんなに世界中で使われているのに使いづらくなるなんて不思議です。
起動時間も異常に長いらしいし、よくわかんないけどMacを使っていてストレスを感じないのでワタシはこれで良かったな〜〜、と思います。
ただマイノリティには変わらないので使えるソフトが限られていたりというのがネックかな・・・

次回の漫画制作がどのように快適になるのか今から楽しみです。
by mieru1 | 2008-06-07 19:38 | 近況報告 | Trackback | Comments(0)

落書き

最近時間があるので読書しないで落書きしている。
(漫画家のくせに仕事以外あまり絵を描いていない。本当はたくさん描きたいんだけど)

これは以前写真やネットを見て鉛筆書きしたものをペン入れした。
(A4一枚にこのぐらいの量を描く)
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コピー用紙に下書き、ペン入れしたんだけど、漫画用原稿用紙よりもペンタッチが好みなんですけど・・・・
原稿用紙に描くより細い線も太い線も引きやすい気が・・・・。何故だ?
紙のザラつき具合がちょうどペンに引っかかっていいのかも。
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ミリペンで描いたキャラクター調。(A4から切り取ってます)
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スプーンペンで描いた。
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Gペン。
女の人は胸の大きさとか肌の露出以外で色気を出せるといいな。
女の人はカワイコちゃん系よりお姉さん系を描くほうが好き。

今もらっている仕事が自分本来の絵柄で描いていないので、一体どれが自分本来のタッチなのかわからなくなってきました。(どれが一番自分の得意な絵柄なのかと・・・)
ただデフォルメ調はあまり上手く描けないなぁ。
カメレオン漫画家の本当の絵は自分にもわからない・・・・困った。
by mieru1 | 2008-06-06 00:36 | 漫画を描くこと | Trackback | Comments(2)

サライ「続々落語入門/柳家小さん」

もう前の号になってしまいましたが、発売後あわてて買いに走りました。
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すっかり定番になった「落語入門」ですが、今回は柳家小さんの特集です。

人に威張れるほど落語を聞いた覚えはないんですが、昔から落語家で一番好きなのが小さんでした。
なんでかな・・・
テレビで落語を聞いていても安心して(っていう言い方もしっくりこないけど)楽しんでいた気がする。

サライを読んでみて、なるほど、永谷園の宣伝とかに出て他の落語家より親近感があったから・・・と思うけど、滑稽話が好きなのも関係あるかな?
淡々と真面目に噺を進める、厳しそうでちょっと近寄りがたい丸顔のおじさん。
それが子供の頃の小さんのイメージ。

落語は話芸とパントマイム的な動作、この二つの要素が自分のツボにはまる。
特に蕎麦をすするところが好き。
道具が扇子と手拭だけというシンプルさが素晴らしい。
それさえあれば成立しちゃう娯楽って凄いね。
一人二役の一人芝居っていうのも見ていて楽しい。

さて、柳家小さんですが、その人となりを全然知らなかったので、読み始めたら夢中になってしまいました。
興味深かったのが、噺家よりも剣道家になりたかったというところ。
剣の修行で体を壊し、その道で身を立てるのを断念したとか。
自分の道場を持ち、晩年まで稽古を続け、落語よりも剣道が大事、剣道を茶化そうものなら激怒したというほどだったそうな。

「心邪なる者は噺家になるべからず」
という自戒があったそうだ。

そういう面が、噺家仲間で吉原に行こうと誘われてもきっぱりと断ったというエピソードに表れているんだと思う。
生真面目で剣士としての誇りも高そうだ。
そして落語に対する真摯な姿勢。
小さんの心技体。

演芸評論家の矢野誠一氏によると
「落語というのは『芸=人格』といえるほどパーソナルな芸。心邪なる者というのは生き方だけの問題ではなく、芸に対する姿勢でもあったと思います。元来小さんは人柄がそのまま高座に出るようなところがありましたが、その芸に邪なものがなかった。お客に媚びることも全くない人でした。」とのこと。

う〜〜〜ん、なんてかっこいいんだ!痺れるわい。

ワタシもこの「芸=人格」というのは同意!
表現=人格だと思ってる。
何気なく読んでいる漫画や文にもそれが表れているはずだ。
しゃべり方、文字、仕草、考え方。目に見えるものは全てその人物を通して表れる。
地味な漫画家は真面目な漫画家なのである!
小さんは落語も剣道も生き方全てにおいて真摯だったんだと思う。

で、付録のCDを聞きたいんじゃが、家のステレオはボリューム調整ができないので大音量で聞かなければならない。 ちょっと聞けない。
おまけに落語のCDって音源が悪くて聞きづらいことがある。(小さんの時代では平気でしょうが)
それにもう一つのお楽しみの仕草が見れない。
落語特集を組むならDVDの付録にしてくれないものか、と思うのであった。

それにしても先日国技館を後にした時、高い櫓の上で打ち出し太鼓を叩いているのを聞いて、なんともいえない風情を感じました。
太鼓の音を聞いていて「次は落語を聞きに行きたいなぁ。」と益々爺カルチャーに染まりそうな予感が。

せっかく日本に生まれてきて素地があるのに、日本の古典娯楽を楽しまないのってもったいないよな〜〜、なんて思う四十路でした。

>>追記
CDは目の前にある機械に入れて聞けばよかったんですね・・・
ソフトのインストールやデータの書き込み以外に使ったことがないから
思いつかなかったYO!
壊れないよね・・・?音、出るんだよね・・・・。CD入れるのが怖い。
by mieru1 | 2008-06-05 01:10 | いろんな感想 | Trackback | Comments(0)