カテゴリ:いろんな感想( 74 )

松本かつぢ資料館へ行ってきました!

普段は電話予約をしないと入館できない「松本かつぢ資料館」ですがゴールデンウィーク中は予約不要とのことで5月2日、行ってまいりました。
閑静な住宅街の中に慎ましく看板が出ています。(個人のお宅なので要予約なのです)
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お手製のクルミちゃんの看板が目印です。カワイイ!
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中へ入るとかつぢ先生の末娘の「うさまま」さん@usamama924 が作品案内をしてくださいます。
説明の他にも展示されていない原画等をどんどん出して見せてくださいます。
写真もOKとの事なのでバシバシ撮ってきました。(でも帰宅してみたら撮り忘れも一杯・・・)

まずは絵本の原画「不思議の国のアリス」
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同じく「すずの兵隊」
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初期(叙情画)の頃の作品
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少女の必需品・便箋の表紙や紙のオモチャ等
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そして衝撃だったのがコレ!


続き
by mieru1 | 2015-05-04 00:04 | いろんな感想 | Trackback | Comments(0)

梅雨にはまだ早いですが

今日は良い天気ですが、こういうヒンヤリした陽気だと
こういった曲が聴きたくなります。

JOE JACKSON "Wested Time"


この曲が納められているアルバムは「RAIN」ですが
この演奏はピアノが雨だれのような感じがして非常に好きです。
(全体を通してピアノが雨だれっぽいです。アルバムのコンセプトなのでしょう・・・知らないけど。)
日本の陽気とは基本的に違うでしょうが、メロディーから感じ取れるしっとり感や肌寒さ、暗さが
とってもRAINしていて好きなんです。(この曲のタイトルは「無駄な時間」ですが・・・)

このアルバムはどの曲も良くって梅雨時にはホントよく聴きます。
トリの"A Place In The Rain"ももちろんタイトル通り雨を感じさせてくれて大好きです。

ジョー、サイコーだ!
by mieru1 | 2012-04-18 12:00 | いろんな感想 | Trackback | Comments(0)

俺物語!!

少女マンガネタを書いたせいでしょうか?
翌日のTwitterのタイムラインに気になる情報が出ていたのです。
それがマーガレットコミックスの「俺物語!!」でした。

なんかタイトルからしてBLと勘違いされそうですが、れっきとした純愛ラブコメ。
大まかなストーリーは無骨なゴリラ男・剛田猛男の恋愛ストーリー。
片っ端から好きになる女の子はいつも幼なじみのイケメン・砂川とつるんでいるせいで失恋の繰り返し。そこへチカンから助けてあげた美少女大和と知り合いになり・・・というもの。
試し読みできます
(読み返したら第一話は砂川との友情が軸になっていたのね。あとお約束?の腐女子ネタもあるといえばある。ギャグだけど。笑)

ーーーー少女漫画ではこういう男キャラが活躍しない(存在自体が無いことに)から離れたっていうのもあって、とっても興味をそそられ本屋さんへ!
さすがに新刊は置いてありました。というか発売から二週間ほどしか経っていないのに結構売れていました。有名だったの?

感想としては中高生やあまり少女マンガになじみのない男の人でも楽しめるストーリーだと思います。
いろいろ突っ込みどころはあるけれど、マンガらしいマンガでとっても面白かった。漫画ならではの楽しさです。どのキャラクターも魅力的ですし読後感もいいです。
ストーリーもいいテンポで進んでいて、モッタイナイ気もしましたが読み切り掲載だったようで納得。(だから過度に引っぱる演出がない)
そして親友の砂川との友情がキャラ立てに絡むから、ただのラブストーリーでなく、爽やかな友情物語になっている点も外せません。砂川との友情も今後ずっと演出して欲しい。(彼はいい意味でつっこみ役になっている)

それと、こういうゴリラ系キャラって少女漫画家は描くの苦手・・・というか、描きたがらないものですが、作画担当のアルコ先生、頑張っています。というか嫌々描いたり、茶化すように描いているんじゃなくて、キチンと猛男に愛情を持って描いているのが伝わって来ます。
原作者と作画家の二人がお笑いキャラとして猛男を扱っていない所が、この漫画の良い所だと思います。
ちゃんと猛男をイイ男として描こうという本気さを感じるんですよね。

そして女キャラなどのズッコケ顔なども情け容赦ないくらい崩していて、またそれが笑える。
そう、表情が上手いんですよね。笑う所で笑える表情になっているし、ヒロインの笑顔もとろけそうなくらいカワイイ。

久しぶりに気軽に読めて笑える少女漫画でした。ていうか何十年ぶりなんだろうか、少女漫画を買うのって・・・・


ーーーそれにしても、ついにこういう時代がやってきたんだなぁ、と感慨深いものがあります。
別冊少女マーガレットで5月号から連載が決まったようですが、連載が決まったということはそれだけ女性読者から好評だったということ。
男漫画ではモテない不細工キャラが主人公の漫画は時々ありますが、少女漫画ではまず「人気が取れる訳が無い→ネタ自体がボツ」でしたからねぇ・・・
それに男漫画でもそんな主人公の恋愛ストーリーなんてあまり無いような。
ワタシが少女漫画から離れたのも自分好みの男キャラがいないというのも第一の理由でした。
でも少年漫画もいつの間にか細身のイケメンキャラばっかりになっちゃって・・・(それも多分に女性読者のせいである)
もっとこう、強そうな厳つい男はいないのか?というかどうして受けないのだろうか?とずっと不満に思っていたので
今回の少女漫画「俺物語!!」は晴天の霹靂でした。一大事件と言ってもいいくらい。
やっと、やっと時代はワタシに追いついたのね。(涙)

イケメンでないとモテないと思っている人は多いかと思いますが、女は顔がどうあれ「男気のある」人には魅力を感じるものなんですよ。
だから外見にコンプレックスを感じてしょんぼりしていてはイケマセン。
ワタシは不細工でもカッコいい男を描ける自信はありますぞ。というかそういう漫画を描きたいのであった。
(史実にそった沖田総司をカッコよく描いてみたいものです。)



ということで「俺物語!!」の今後を楽しみにしております。
カッコいい不細工が活躍する時代が来るのだ!
by mieru1 | 2012-04-07 12:53 | いろんな感想 | Trackback | Comments(0)

少女漫画の棚で迷子になる

たまには萩尾望都(「半神」)でも読んでみようかと本屋に行くもどこにあるのか皆目検討がつかない・・・

思い返せば自分が買った少女漫画の単行本って
巴里夫の「チャオ!ミニミニ団」「六年○組○○番」、和田慎二「超少女アスカ」、柴田昌弘「紅い牙」、美内すずえ「白い影法師」くらいしかないんだ・・・・(あとは姉の「アタック!NO.1」)
少女漫画とはいえ男性漫画家ばっかり。
巴里夫以外の単行本は大学生になってから懐かしくて買いました。


少女漫画雑誌も読んでいた時期はあるんですが、ごく短い期間で
別冊少女マーガレット→週刊少女コミックを3年間くらい。
少女コミックは竹宮恵子でいうと「ファラオの墓」「風と木の歌」が載っていた頃で萩尾望都は当時小学3年生くらいだった自分にはチンプンカンプンでした。([ポーの一族」「トーマの心臓」 人気があるのは知っていた)
で、だんだん細くて女みたいな男しか出てこない少女漫画は自分の性にあわないと悟ってジャンプやチャンピオン、マガジンに流れ、それ以後ホントに少女漫画系は読まないで来たんです・・・・・
大学時代は男でも少女漫画を読むほどのブームだったにもかかわらず。
だって叔父さん家にあったジャンプとチャンピオンの方が全然面白かったんですもん。
元々アイドルとかファッションとかに興味が無かったのと、それよりもフィジカルな躍動感があるものや、熱血ものが好みだったというのが理由の一つに挙げられるでしょうね。


ーーーだもんで(かつての)少年漫画ならどの漫画家がどこの出版社で活躍していたかは何となくわかるんですが、こと少女漫画になると誰がどこの出版社で描いていたか全然わからなく、沢山の棚から探す気力もなくなり帰ってきてしまいました・・・・
こんなつまんないことでつまずく漫画家ってどうなのよ・・・・と思います。

いつか!いつかきっと読んでやるん ダーーーーーッ!!(と心の中で右手拳を突き上げる)
by mieru1 | 2012-04-03 20:39 | いろんな感想 | Trackback | Comments(2)

植木金矢展行ってきました

展覧会、今日が最終日なので行ってきました。
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一階と二階に展示されていて、一階は印刷物が中心なのでガッカリしていたら二階は原画が沢山あって良かった!
繊細で確かな筆致で描かれた絵は、とても自分と同じ画材で描かれた絵には思えませんでした。(笑)
やはり若い時の絵のほうが絵に粘りがあって好みです。
途中現代青年の漫画を描いていた時代もあったようですが小さい時から時代劇スターに憧れていたこともあって、やっぱり時代劇を描いている方がしっくりしているというか、生き生きとしていました。
それとなるほどなーー、と感心したのが今と違ってポーズ集など無かった時代。
袴のしわや女性の髪型、箸を持った手などをスケッチして自分で見本集を作っているところ。
それもきちんとペン入れしてあったり、それだけでも立派な作品になっていました。

ただ残念なのは、先生は独学で絵の勉強をしていたそうですが、具体的にどんなことをしていたのか知りたかったのに、それには一切触れていなかったところ。
プロデビュー以前の絵の展示がもっとあったらな。(画力が確立してからの絵が2点ほどありました)
画力の成長過程を見てみたかった。
多分時代劇スターの写真を参考に描いたり、色んなものをスケッチして腕を磨いたのでしょうね。

三階にある高畠華宵の絵も素晴らしく、あの時代にこんなに妖艶な絵が若い女性に受け入れられたのかというのが不思議な感じでした。
日本画もありましたが何で描いてもこの人の画風が強く打ち出されているのが面白いなぁ、と思いました。



美術館に二時間あまりいた後、目の前にあるコチラについでに行ってまいりました!
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おお!コチラは春から我が息子が通学する所。

古い建物が沢山あってこれまた不思議な所でした。
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せっかく来たので安田講堂に触れる所まで行ってみましたが実はこんなにボロボロなことに驚きました。
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それとこんな所にも。
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下水道の蓋にも名前が入っているのですね。そういえばマンホールにも入っているか。

広い構内をうろうろしつつ、東大を背に家路に急ぐのであった。
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いつか銀杏が紅葉している時に来たいものです。


はああ〜〜。なんとか4月1日アップに間に合ったよ!
どこに嘘が紛れているかなんてすぐにわかりますよね!(笑)
by mieru1 | 2012-04-01 23:32 | いろんな感想 | Trackback | Comments(0)

宮本常一を読んで色々考える

今月の伝記漫画は民俗学者の宮本常一なんですが
もしかして自分の好きな分野の学問ってここらへんに根っこがあったのかなぁ、と不思議な巡り合わせに嬉しくなりました。

元々庶民の生活や、昔遊び(草花遊びや自然遊び、子供同士で遊ぶような伝承遊び)、人間が動物寄りの生活をしていた頃(自然の中で生きる)のこと、今は無くなってしまった日本文化、人とは何か、に興味があったので、そういう時代を幅広く調べあげていた人がここにいた!という正にドンピシャな人に仕事上とはいえ、知ることができて嬉しい。

歴史を動かした人々ではなく、普通の人々がどう暮らしていたかという事は学校では教えられることもない。
ちゃぐりん読者にも、「こういう学問があるんだ!」と知ってもらえて、それが面白いと興味を持ってもらえたらいいな。

それと「民俗学の旅」を読んで、何故か「人生これから、まだまだ色んなことに挑戦していってもいいんだ。」という読後感を持ちました。
何故かと考えてみるとそれは多分、宮本常一の60年間くらいの人生の中で色んな変節があったこと、
自身が既存の民俗学に物足りなさを感じて自分の興味のある方向へ研究が変わっていったように、
「漫画家とはこうあるべきでは?」という一途すぎる生き方は誰が決めたものなのか、それは自分にとって意味のある縛りなのか、という既存の漫画家像と重ね合わしたからだと思います。
ワタシの場合、やはり漫画雑誌に掲載されるのが漫画家本来の姿、という葛藤があるせいだと思います。
生き方に決まりはない、各職業、各学問にだってオリジナルがあってもいい。そう思えたからです。

つまりこういうことか。

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岡本太郎も常識に囚われるなと言っていたよな。



漫画業界の行き詰まり感、それに伴う「いつまで仕事があるのかなぁ。」という漠然とした不安。
(あまりにも「漫画家は若くないと仕事がない」という風潮が蔓延しているので)
でも、まだ先が長い人生、お休み期間もあることでしょう。
そういう時に自分の好きな分野のことを経験したり勉強して、それを土台に創作(この場合、商業的になるか個人的なものになるか不明)に戻って来られればいいんじゃないかと。

そうそう、伊能忠敬だって隠居してから地図製作の勉強を始めたんだもんね。(確か40代から)
シャネルだって老婆になってからシャネルスーツのヒット作を生み出したんだし。
年をとってからだって一大事業はできるんだから、自分だってささやかながら小品くらいは描けるはず。
職業的にはずっと漫画一筋で生きてきたのでいつの間にか自分の歩く道はこうあるべき、と理想の漫画家像を追いかけるあまり心が硬くなってしまっていたようです。
年と共にできる事ができなくなっていく訳だし逆に若ければできなかったことができるようになっていく訳だし。
その時々で生き方が変化していくのも当たり前のこと。


旅に出て寄り道して故郷へ外の情報を持ち帰ってくるーーーーそういう「世間師」みたいな部分が表現者にあるんじゃないか。

そんなことを思ったのでした。
by mieru1 | 2012-03-23 15:18 | いろんな感想 | Trackback | Comments(0)

鉛筆シャープ

漫画の下書きに使う筆記用具もここ数年でいろいろ変わりました。
今までだったらずっと同じ物を使っていたんですけど、使い続けているとどこかしら不満が出てくるんですよね。
試行錯誤の顛末を紹介します。

<今までの筆記用具遍歴>

幼児時代 ーーーーもちろん鉛筆

中学生以後

0.5ミリのシャープ  ーーーーDr.グリップとか軸横をノックするタイプとか鉛筆軸のやつとか一番色んなタイプのシャーペンを使っていました。長いこと0.5ミリシャープを使っていましたが描いているとボキボキ折れる。そして原稿用紙に痕がつく。

0.9ミリのシャープ ーーーーーいいんだけど自分にフィットする太さの軸がない。プレスマンは力を入れると芯が引っ込むのが気になる。ダイソーのはペングリップをはめて使用するも、結構壊れやすい。

2Bの鉛筆ーーーーーーーーーやはり持った感触と描き味はピッタリくるけどすぐに芯が丸まるのが難点

再び0.9ミリのシャープ ーーーー鉛筆を削る手間を考えるとこれで妥協。パイロットの Sシリーズ使用。いいんだけど描き味はあくまでシャーペン。


ですが去年出たコクヨの新製品は大ヒット!

キャンパス ジュニアペンシル
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シャーペン禁止の小学生にあえて挑戦した子供用シャープペンシル。
0.9ミリと1.3ミリの2タイプあります。
ホームセンターの新商品に並んでいて安いのもあって試しに0.9ミリを買ってきたんですが
これが実にいい!
軸が鉛筆と同じ六角形なのもいいし、ソフトグリップなので手に馴染みやすい。
軸の長さも丁度いい。鉛筆をおろして丁度自分の好きな長さになった時と同じで、
軽くて持った感触もとてもいいです。(シャーペンだとこの軽さがありません)
芯は2Bを使っていますが筆圧によって芯の濃淡が簡単に出て、本当に鉛筆みたいな描き心地なんです。
紙に当てた時、硬い感じは無く、本当に軽い描き心地なんです。
今までも鉛筆型のシャーぺンは出ていましたが、芯は0.5ミリだったし軸も長いんですよね。
そして安い!!(税込み157円也)

でも一つ難点が。

子供向けということでキャップが固定されていて、芯を入れるのはキャップに空いている穴から一本ずつ入れます。
ひっくり返しても出ないといいますが、かなりの頻度でこぼれ落ちます。
そう、まるでおみくじを振っているみたいに。
ですので余計に芯を入れるといつの間にか空になっていたり、床に落ちていて砕けていたりとモッタイナイことに!!
無意識にシャーペンを持ちながら頬杖ついたり、上下逆にしていることがあるのでこれは大変不自由です。
でも子供向けの工夫だから仕方ないかなということで
大人向け製品(大人にも好評というので)を期待していたら今年、新発売になったとのこと。
やったぁああ〜〜〜〜060.gif

鉛筆シャープ    税込み187円
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ーーーと思っていたのに
なんで大人向けもキャップが取れないんだよ〜〜〜〜!!031.gif

ーーこんなんならイラネ!!
ワタシにとってベストシャープはあくまで従来通りのキャップになること。
あと一歩でベストシャーペンになるのに・・・・(値段も安いし・・・)
キャップを無くさない工夫なんて書いてますが、紛失防止のためならせめてネジ式キャップにして!!と言いたい。というかキャップの紛失なんてどの程度の割合で起こるのでしょうか?(自分は無くした事が無いので)

ノリノリで描いている時に一々芯をケースから取り出して穴に通すって作業がどれだけ白けることか。
キャップの紛失よりも使用中のことに気を巡らせてもらいたかったな、と一消費者からの感想でした。

鉛筆の描き味のシャーペンの登場に喜んでいただけに、本当におしいなぁ・・・・・・・
やっとシャーペンジプシー終了だと思ったのに。


<追記>
フト思ったんだけど、もしかして鉛筆シャープのコンセプトは「あくまでも鉛筆の代用」なのでは?
だから筆箱には芯を一本だけ入れた鉛筆シャープを何本も用意しておきましょう、というのでは?
そう思えば鉛筆と同じように芯が丸まる=芯が空、なので腑に落ちる。
よし、明日からスペアの分も使おう。(2本あれば交代で使える)
これで解決。
by mieru1 | 2012-02-25 00:55 | いろんな感想 | Trackback | Comments(0)

「普通に面白い」という感想

最近レビューなどでよく見かける「普通に面白い」という感想。

これ、すごく困りますよね。
というかこのような曖昧な言葉遣いが日本人らしいというか。
ハッキリしないのが嫌いなワタシには嫌な言葉です。(笑)

自分としては「どこが面白く感じるのか」が知りたいのにそう言う人に限って具体的にここが面白いと思う、という言葉が無いのです。漠然としすぎて何がいいのかさっぱりわからない。

つまり評価としては及第点だけど「可もなく不可もなく」と言ったところか?と思う訳です。
5段階評価で言えば3以下か?
そう考えると「普通に面白い」は褒め言葉ではない。
単に「つまらなくはない。そこそこ。」だと思う。
「つまらなくはない」=「面白い」ではないはずだ。

そして「普通に面白い」という言葉には自分の下した評価に難癖つけられたくない、という下心も垣間みれるような気がします。
つまりその感想について追求されたくない、という逃げを感じるのです。
感想なんて人それぞれなんだから多数が面白いと思うものをつまらないと言ったっていいじゃないか。
そしてそれ(自分と同じ感想を持つこと)を強要するのも変な話だ。(私は面白いと思うけどそれを面白いと感じない貴方は変ですね、とか。それって気持ち悪くないですか?)


本当に「面白い」と思ったら。

そこには興奮が伴うはずだと思います。
面白いと感じたから誰かに伝えたい!
そういう感情が入ってくるはずです。
具体的にどこが面白かを言えない「普通に面白い」は変な訳です。
だからワタシはその興奮度で「面白さ」を判断できるのでは?と思います。

例えば。

帰省した時、姉が初めて使うiPhoneについて「こんなふうに今までと生活が変わった!」と教えてくれました。
かなり興奮してアレコレと教えてくれました。
こういう興奮が皆に伝わったからこそあれほどの大ヒット商品になったのでしょう。

では地味な作品には興奮は伴わないのでしょうか?
それも個人によって興奮度が違ってくるでしょう。

ワタシは去年読んだ数少ない漫画の中で一番「この漫画はすごい!」と感動したのが
古い作品ですが新潮社から出ていた「ゴッホの生涯」(芝田 英行)でした。
超超地味な漫画です。
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その次が「料理人ーつくりにん」(小島剛夕)。
その次が「ブラック・ジャック創作秘話」(吉本浩二)。
(全部地味やねん。さすが地味な漫画家。いずれの作品も主人公が一所懸命自分の人生と闘って生きているところが好きです。そういう意味で梶原一騎作品が好き。)

「ゴッホの生涯」はちゃぐりんの伝記漫画の参考に読んだんですが、そのとっつきにくい絵柄で損をしていると思うものの、見事にゴッホの生きた世界へと誘ってくれました。
ゴッホの泥の中を這いずり回るような、どうにもならない生き方を見事表現しているというか。
この絵柄だからこそそういった世界を表現できたのだと思います。
例えばこの漫画を谷口ジロー氏が描いたら、もっと注目を浴びたでしょうが
同じような陰鬱とした世界が表現できたとは思えません。(別の作品になっている)
作者自身もゴッホになりきって描いているのがビシビシと伝わってきました。(漫画家版北島マヤみたいです)
漫画の世界だけどものすごいリアリティを感じ、ワタシもゴッホという人物を感じました。
そこに「すごい!」と感動したんでしょうね。

この作品自体、発行部数も少なく日の目を見ずに「知る人ぞ知る」作品になってしまったようです。
その後この漫画家さんが漫画を描いているのかは不明ですが、同じ漫画描きとして
渾身の一作を描けただけでも勝ち組ではないか!と羨ましく思いました。
売れた売れないなんて関係ない!いい物はいいのです!
(良い物が必ずしも売れる訳ではないのです)

ーーということで超地味な作品でも興奮することはあるのです。
「普通に面白い」なんてつまらない。
「普通に面白い」には興奮が感じられないのです。

そしてワタシは今年もそういった「面白さ」に出会いたいものです。
(自分自身もそういう会心の作品を描きたいものです。切に。)







ああ、そう思うと朝青龍の相撲は本当に面白かった・・・・・
あんなに相撲で毎日興奮したことは無かったわ。
by mieru1 | 2012-01-10 00:59 | いろんな感想 | Trackback | Comments(7)

小島剛夕 「料理人 ーつくりにんー」  を読んで

読みました!
全4巻ですが、少しもダレることなく一気に最後まで。
ストーリーは江戸時代。十年に一度の「包丁式」に初めて関東(江戸)から選ばれた料理人(主人公の父)が
幼なじみでライバルの料理人の策略に嵌められて失敗し、料理人としての責任を感じて自殺してしまう。
この悪役は母親、父の弟子まで殺すことになり、真犯人を知った娘は料理対決で親の復讐を果たそうと決心するもの。

すんごく面白かったのですが、打ち切りにあってしまったのか、あと2巻あったらとても完成度の高い作品になっていたのでもったいない!の一言でした・・・
(以下、軽くネタバレアリ)



まず、やっと探し当てた師匠の元でする修行に一巻。最後の仇を討つ件に一巻。
これで完璧。
残念なのは、ずっと「親の仇は料理対決で」と心に誓ってブレずに話が進んで来たのに
突然打ち切りが決まったのか風呂敷を畳むため、無理矢理、仇と同じ策略を主人公もするところ・・・
故に料理の腕比べというのは無しに。
それだから最後の対決で使うはずだった包丁を頼んである刀鍛冶のおじさんの所にも行けないで終わってしまった・・・・・
3巻を読んだ時点で「これ、本当にあと1巻で終わるの?」と思わず旦那に聞いたらこんな結末になるとは・・・




ストーリーの面白さの肝になるのはやはり主人公が「女」だという壁でしょう。
敵と対決するにも料理の腕を上げて対等にならなければいけないし、かといって女料理人なんて許される時代ではない。孤立無援。
しかもどんな酷い目に遭っても決して心が荒む事無く、目的のために精進していく主人公の清々しさ。

それにしても、料理人が主人公ということで、職人が題材のせいか、所々で小島先生の仕事に対する姿勢みたいな言葉が出てきます。
その言葉に重みがあり、昨今の「かっこいい決め台詞」が出てくる若者漫画とは違う、大人の漫画です。


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それにしてももったいない!と悔しく思います。
そして、人気次第で長くも短くもなる漫画連載。
最初から「このページ数・巻数で完結」というくくりがあったら、もっと作品の質が上がるのでは?とも思いました。(テレビの大河ドラマや朝ドラのように)
長さのワクが決まっていれば、だいたいこの話数までに事件があって、キャラを出して、話が進んで・・・とストーリーも創りやすくなると思うんですよ。

「人気次第でゴール(最終回)がどこになるかわからない。」
作品の完成度を考えるとこれほど怖いものはありません。
それは毎月12ページで伝記漫画を描く仕事をしているから特にそう思うのかもしれません。
最初から全○話で終わる、とわかっていれば途中から読む新規の読者も、最初から読んでいる読者も最後までつき合ってくれるのでは・・・?なんて思ったり。
それにはやはり、面白いストーリー漫画を決まった話数で描ける力のある漫画家を選ぶ、編集者の目も問われるはずです。企画ものだっていい。
そして人気があれば新シリーズとして数話完結の約束で始める。
そのくらいの長さでやった方が漫画家のモチベーションも保てると思うんですよ。
いくら人気があっても十年もやっていたら飽きちゃうだろうし、ネタも切れちゃうだろうし、何より作家本人が歳とってしまうので、雑誌の読者層とズレて来てしまうでしょう・・・

最近の読者が「ダラダラといつまでも続く漫画に辟易としている」様子から、試験的にそういう連載漫画があってもいいんじゃないか?と思ったり。
それに短い巻数なら興味を持った新規の読者も遡って買ってみようか、という購買意欲にも繋がってくるんじゃないかと思ったり。
(ワタシとしては新規で全巻買うとしたら10巻前後が限度かな・・と。)
価値観は人それぞれですが、やっぱり娯楽である漫画は読み終わって「ああ、面白かった!」「感動した!」っていう満足感が得たいのだと思います。
期待して映画館に足を運ぶのと同じです。
お話が完結するというところに一つのカタルシス、満足感、充実感があると思うのです。(つまらない作品では駄目ですが・・)
でも逆に、もし自分には合わなかったとしても、そのくらいの短さなら「時間と金を返せ!」ということにもならないのでは・・・・・。



ーーー「料理人」を読んで、あまりにもったいない!と思ったもんだから、ついこんな事まで考えてしまいました。
by mieru1 | 2011-11-20 19:47 | いろんな感想 | Trackback | Comments(0)

Joe Jacksonライブアルバム

身体がだるくてたまらず今日はマッサージに行ってきました。
これで何とか年内は大丈夫。
いつもくれる10分延長のサービス券は有効期限が二ヶ月なんだけど、有効期限中に行けたためしがない。
忙しくて行けないのが主な理由で、だいたい三ヶ月すると今回みたいに耐えられなくなり、間隙を縫って行きます。
で、毎回「すっごい凝ってますね。ごりごりですよ。」と言われるんですが、これはお客に喜んでもらうリップサービスなのかと思ったり・・・・
だってそういう人が毎日来るんだから珍しくもないですよね?



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気分転換にJoe jacksonのライブアルバムを今頃入手。

Live Music

Joe Jackson / Razor & Tie



今回は二曲の新曲入り!
ーーというのはちょっと違ってカバーソングが二曲入っているのですが、ワタシに取っては初めて聴く曲なので新曲扱い。(笑)

カバーしているのは
Ian Dury "Inbetweenies"
David Bowie "Scary Monsters"

どちらも知らないのでYouTubeで検索。(いや、ホント便利だよね)

イアン・デューリーを初めて聴いて「うわっ!何て下手くそな歌手なんだ!」とおののき
「うん、絶対好きになれないタイプの音楽。エレクトーンの音も好きじゃないし。」と思いつつ数曲繰り返して聴いているとあら不思議。
ここ数日頭から彼の音楽が離れません。何度も頭の中でリピートしてます。
決して心地良い曲ではないんだけど、癖になるというか。

でもオリジナルソングをこんなふうにシャレたアレンジにしてしまうジョー・ジャクソンはやっぱりワタシの好み。
彼の音楽はもちろん、そのセンスと才能が好きなんです。
"Scary Monsters"のギターソロのパートをピアノで弾きまくりっていうのもオリジナルを聴いてビックリ。
彼の弾くピアノが溌剌としていて楽しそうです。
ああ、また生演奏が聴きたいよーーーー。


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心身ともに少しリフレッシュしたので、これからまた仕事に戻ります。
休んだ分だけヤバいのだ。
by mieru1 | 2011-11-01 22:23 | いろんな感想 | Trackback | Comments(2)