たいらのきよもり

先日脱稿した伝記漫画は平清盛でした。

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今回はネーム制作に迷いがあって、一旦完成ネームを監修者さんにお渡ししたのですが
自分では気に入ってなかったので、もう一回書き直しました。

清盛の人物像がみえないのと、権力争いというものに興味がないのと相まって全然気持ちがのらない・・・。
そこで当時貴族は武士をどう思っていたのか、というところから想像を巡らしながらぶん太と散歩へ出かけました。
そこで思ったのは、貴族に仕え身体を張って危険な目(戦)に遭いながらも貴族からはバカにされている図式。
仏教の教えのために自分たちでは殺傷をしないで汚れ役は武士にやらせておきながら蔑む。
そして平氏の地位を上げるために努力して来た祖父、父をみながら一族の棟梁に成った清盛は何を思ったのか。
「貴族許せんっ!武士の力あってこその政権維持ではないか。今にみておれ!」という怒りにも似た感情だったのでは・・・・

貴族中心の政治を武士が乗っ取る。
そんなことを成し遂げた清盛像とは?
多分すごくパワフルで強いリーダーシップがあるだろう。
もちろん負けん気も強い。武士としての誇りもある。
将来の敵になる頼朝達を同情心から殺さずに島流しにするような情にもろい所もある。

ーーーうん。誰かに似てない?

と、家に着く前にはすっかり清盛の気持ちになって「許せん!許せん!」とその気持ちを念頭にネームを推敲。
第一稿が葉っぱが茂った一本の樹だとすると、推敲したネームは枝打ちをして枝振りが見えるくらいスッキリしたと思います。
とにかく院政の相関図がまたややこしく、子供が読んでもわからなそうな部分はあまり詳しく描かずに
結果だけを描いて権力争いに絡むそれぞれの気持ちを表すようにしました。

しかも清盛の顔を四角く描いたら何か気持ちがのっちゃって描いていて楽しくなってしまった。
それというのも古い時代の人なので、想像の余地もあるし(アレンジしやすい)、何よりも今回は喜怒哀楽がハッキリしているから描いていて楽しいんだと思いました。
たいてい伝記に扱われる人物は真面目な顔をしていることが多いので、今回は本当に久しぶりに生き生きと描けました。



ということで相変わらずギリギリで原稿を完成させ、ゲラを見つつ細かい修正をお願いしました。

ーーで、締め切りが終わったのに何でこんな時間にブログを書いているのかというと
明日の(というか今日)朝、他の漫画の下書きを提出しなければいけないから・・・・(;´д`)トホホ…

こちらは今年から近代文学を4ページの漫画にして描くんですが、ホント伝記漫画といい文学漫画といい
毎回色んな時代を描くので絵の勉強になります。
得意なものしか描かないと向上していかないので、毎月課題を渡されているみたいです。

でもさすがに眠くって下書きの人物がいつの間にか髷をしていたり、まつげがついていたり、狩衣を着ていたり・・・と混乱しています。
でもあと少しなので完成させてファクスしてから寝ようっと。

では、あともう少し頑張ります。
by mieru1 | 2012-03-01 04:38 | 仕事 | Trackback | Comments(0)
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