爪パッチン

ぶん太が!
ぶん太様が!!

狼爪を切らせてくれたよ〜〜〜〜〜ん!!

うおお〜〜〜ん!
ワタシは猛烈に感動した!!

以前からブログを読んでくださっている方はご存知のことと思いますが
我が愛犬のぶん太は怖いと思ったら本気で噛み付く非常に厄介なワン子さんです。
シャンプーも唸り、足拭き、おしり拭きにも唸り噛み付く勢いのガブちゃんです。(琴奨菊ではない)

犬の前足には狼爪といって人間だと手と肘の間にもう一つ指がついていて、ここの爪は散歩で摩擦することもないので放置しておくと伸び放題、ひどくなると足に爪が刺さってしまうのです。
数ヶ月前に獣医さんへ行った時に切って以来すでに3ミリくらいになりワタシの足に抱きつく度に鋭く尖った
爪先が突き刺さり痛い!
そしてズボンに爪が引っかかるぶん太自身も痛いんじゃないかとずっと心配だったのです。

今までだったら長男と二人組で切ったり(ワタシが左腕で抱え上げ右手で首輪をしっかり掴み、下から長男が狼爪を切る)獣医さんで診察がてら切ってもらったりしていましたが、あいにく爪切り係は就職して家からいなくなってしまいました。
撫でても噛み付くほどの恐怖のガブ犬をやっと普通に撫でられるようになったのが一年ほど前。
それでも爪を切るなんてとんでもない状態でした。
もしも一人で切れるとしたら「撫でて〜〜〜」と甘えてきて寝転がった時だけ。

そして一昨日、いつものように甘えてきたので爪切りを決行することにしたのです!

最近は撫でながらどさくさに紛れて身体の色々な部分を触るようにしています。
耳の中とか肉球とか狼爪とか。(身体のケアはほとんどしてない状態です)
黙って撫でてるとぶん太が不安がりそうなので、BGMのようにいつも下らないことを話しかけ楽しい?雰囲気を演出しています。(トホホ)

で、ぶん太さんはへそを天にして寝てはくれず、いつも左を下に横たわります。
一昨日はその状態で「ぶんちゃん、爪パッチンしてみようか?」と鼻先に爪切りばさみを見せ、
左足にあてがって「これから切るよ。」と予告しました。
いつ噛まれるか不安でしたが、最近の甘え方からして以前のように何をしても噛み付く雰囲気はないので
恐る恐る切りました。
勝負は5秒以内。
右手にハサミ、左手でぶん太の足をそっと掴み爪のほんの先を切り落としました。

ぶん太、無事に切らせてくれました!

それがすごく嬉しくて思わず
「ぶん太エライね〜〜〜!すっごくエライ!爪パッチンできるとすごく助かるんだよ!お医者さんで怖い想いしなくてもいいんだよ!」と胸元を思い切りさすってあげました。

この時自分で初めて気づきました。
「犬を褒めろ」とはこういうことを言うんだな、と。

今までこういう場合、すぐ「ご褒美」としてオヤツを与えて「いいことのイメージを結びつける」ことをしていたのですが
飼い主が心の底から喜びを表現する方が犬にとってはわかりやすく、嬉しいことなのではないかと。
実際、犬のしつけは「人間はこれをすると喜ぶ」と学習することなのですから。
オヤツより飼い主の喜びを表現した方がストレートにその真意が犬に伝わるんだと思いました。



左手は無事切れましたが右手は切れません。
何故なら左を下に横たわった状態では右足の爪は内側にあるからです。
ここを切るには右手をしっかりと掴んで(犬は足を掴まれるのを嫌う)切りやすい方向に足を動かさなくてはなりません。
ここで調子に乗って切るのはぶん太にとっても負担になるので諦めました。
真に爪を切らせてくれたと言えるのはこの右手の爪を切らせてくれてからです。


そして今日、またも「撫でて〜〜〜」と横たわりました。
昨日と同じように鼻先に爪切り鋏を見せ「爪パッチンしようね〜〜。」と声がけ。
勝負は5秒以内。
昨日あれだけ喜びを伝えたし、ぶん太の最近の甘えようから多分切らせてくれると判断して決行!

昨日の左手よりも深めにしっかりと切ることができました!!
もう感動!!
切った瞬間、ぶん太の口元がヒクリとしたのが見えましたが何とかタイムリミットを守れたようです。
今日も昨日と同じく心から感謝を告げ、なで回し、更にガムもプレゼント。
これで爪切りは怖くないと学習してくれればいいんですけど・・・・


「爪切りくらいで大騒ぎしてバカみたい」と思われるかもしれませんが
一時はノイローゼになって里子に出そうかと思ったほどの犬の爪を切るということが
ワタシにとってどんなに凄い事件なのか。
本当に涙が出るほど嬉しかったです。

5歳にしてやっと慣れて来たとはいえ、ワタシ以外の家族はここまでぶん太を触れません。
よく「荒馬を乗りこなす」等と言いますが「荒犬を乗りこなす」つもりはありません。
ワタシはただぶん太と仲良くなりたいだけ。
ぶん太を自分の言う通りに動かすことにさほど興味はありません。
あらゆる意味での「待て」ができればそれでいい。(噛み付こうとした時、こっちに来ないで欲しい時、いたずらしようとした時等)

もしもぶん太が大人しくって従順な犬だったら、こんなに深く犬の感情について考えることもなかったと思います。
本当に壁というものは自分を成長させる必要なものだと思います。
壁を乗り越えるのを全て排除してしまったら・・・・
きっとそこには達成感も克服したという充実感も得られないんだろうな・・・と、こんな些細な犬との関わり合いで思うのであります。
今回のことが少なからずワタシの自信にもなり、これからも焦らず少しずつ、ぶん太との問題点を乗り越えていきたいと思いました。
次はガサガサな肉球のケアかな・・・・
by mieru1 | 2011-10-02 02:31 | Comments(2)
Commented by そる at 2011-10-03 09:26 x
おおおおおーっっ遂にツメ切りが!!
えらいぞぶん太氏!よく我慢した!というかよく気にせずに済ませた!すげー進歩だ!
みえるさん、これはすごいっす。素晴らしい、誇るべきことっすよ!いやーよかったっすー(感涙)
Commented by mieru1 at 2011-10-05 16:33
>そるさん

ううう、そるさん、わかってくれましたか。この快挙を。
これから何度か爪を切らせてくれれば多分怖いことじゃないんだと、しっかり理解してくれると思っています。
今も散歩後の顔拭きでも唸るけど(前はタオルを近づける度にタオルに噛み付いていた)噛む事はないし、声も小さいし。

かなりマシになってきたんだけど、ワタシ以外の家族には相変わらずなので、全く問題無い訳でないところが困ります。
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