今日は単行本の第3巻のテキスト修正をしていたのですが
3巻は思想・生き方がテーマなので、幕末に活躍した人物が多いんです。 で、読み直してみると複雑な時代背景をからめつつ人物を描いていくので どうしてもテキストの量は多くなるし人物描写がいつもより少なめ、ということで 難解でドラマ部分も少なく、ガクッorzと来ています・・・・・ そして自分の絵の稚拙なこと。(涙) 普通の人は「漫画家だったら何でも描けるんでしょう?」と思うでしょうが 何でも上手に描ける漫画家は(多分)少ないです。 普段描き慣れないものは苦手な漫画家は多いと思います。 「女の子は可愛いのにお年寄りは下手」とか「素足が苦手」「男は得意だけど女がダメ」「機械は苦手」とかいろいろあると思います。 伝記漫画は自分の持ちキャラではないし、毎回違う時代、国、人物、風俗を描くので 初めて描く絵がほとんどです。 こういう時に本当の画力って現れてしまうんですね・・・ しかも絵でなるべく説明するために一コマに複数の人物、背景、物を描くので ただでさえ大した画力でもないのに その中の一つでも苦手な物があるとテキメンに絵の総合力が下がってしまうのです。 読んでいて全部描き直してしまいたくなった。(涙) いや、描き直しても変わらないか・・・・。 でも今更過去の絵についてあれこれ後悔しても始まらないし、ここは未来を見据えて上達することを心がけるしかないです。 考えようによっては描いたことがない絵を描くチャンスを与えられた、成長するチャンスが与えられた、と思えなくもない。 自分の得意な絵しか描いていなかったら、きっと今の自分はいないと思うから・・・ ということで実はワタシ、自分の絵に自信がないぶん、あまり人様に「買って!!」と 強くアピールできないタチです・・・ 是非、全国の図書館にリクエストお願いいたします。(いいのかそれで・・・) あぁ、上手になりたいなぁ・・・ 時々漫画家さんのブログで「自分は絵が上手いから」と堂々と書いている人を見ると本当に羨ましく思います・・・・トホホ。 この気持ちは自分はブスだ、と引け目に思っているのに似ていますね・・・・・トホホ。(こう見えても実はコンプレックスの固まりなのであった。)orz
by mieru1
| 2009-12-11 22:18
| 仕事
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Comments(12)
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りー
at 2009-12-11 22:51
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単行本化、おめでとうございまーす!!
みえるさん、画力あるじゃないですか! でもその謙虚さが常に質(ストーリーも)を保つ要因ですな。 近隣の図書館でリクエストしまくりますねー。
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mieru1 at 2009-12-12 01:02
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mick
at 2009-12-12 12:52
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みえるさん、自信持ちましょうよ。
何かを作り出しているってだけであたしゃ尊敬してますよ♪ 絵は巧いしシンプルで好感持てます。 普段突っ張ってますが昔の人間なので実は偉人伝好き。 私の年代ではあやふやな記述が多かったし、思い込みで虚像を創り上げてるきらいがあるし。でちょうどこの作品集でごちゃごちゃ頭を洗い直しするのだっ 私等何もせずというかできず、雷に打たれ空き巣にもめげず癌から生還したせいか、根拠の無い大きな自信にあふれ生きておりますだ。あはははは。 日々成長続けるみえるさんに乾杯(飲めないが。。。)
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mieru1 at 2009-12-12 22:25
>mickさん
うわ〜〜ん、mickさん、優しいレスありがとう〜〜〜。(涙) 絵柄ってね、(いや表現全部か)その人の性格が出るのよ。 ワタシはシンプルでかつ骨太な本格派の絵が好きなんだけど、なかなかそんな所までたどり着きそうにない・・・ 不満だらけ、というのも「ここで満足」という気持ちでないからもっと成長したい!という表れでもあるんですよね。 「画狂老人」葛飾北斎も、80すぎてもなお「猫一匹満足に描けやしねぇ。」と涙するエピソードを読んであんな天才なのに身近に感じてしまったです。(いい話だなーーーー) 伝記もどんどん研究が進むと今となっては間違ったエピソードなんかも出て来ますから、改めて読むと新発見があるかもしれませんね。 秀吉の有名なエピソードも実は「太閤記」から来ているとか、今だったら武蔵なんか吉川英治の小説が信じられているかもしれませんね。 mickさんも長い?人生山あり谷ありですね。 谷があるから山がある。年月を重ねると山や谷も平地に感じられるようになってくるのかもしれませんね!それが自信にあたるのかなぁ?
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そる
at 2009-12-12 23:23
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過去の絵は、常にヘタなもんすよ。客観的にヘタかどうかは別にしてね。でもきっと1巻の時より5巻の時の方が上手くなってると思うです。まだ見てねえけど。書き続けるってこたあ常に進化しとるってことっすよ。書かねえと途端にヘタになるもんな。(と大昔漫研に所属してたわしは実感するっす)
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mieru1 at 2009-12-13 11:58
>そるさん
そるさんって漫研だったんですか! バスケ部だったり動物好きだったり朝青龍ファンだったり何気に共通点が多いわね。(爆) 今回の単行本はテーマごとに分けているので新旧入り乱れております。 多分、他人から見たら新しい絵と古い絵の違いはわからないと思います・・・・ 毎回毎回真剣勝負(笑)で描いているんだけど、これが進歩しなくって・・・ 毎度描く物がリセットされちゃうってのもあるんでしょうが、普通の漫画と違ってページは少ないし、学習漫画にふさわしい見せ方というのもあるので難しいんです・・・・
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そる
at 2009-12-14 10:38
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何を以て「絵が上手い」と呼ぶか、つー問題もあるすね。全くの話、何でも描ける上手い漫画家というのはヒジョーに少ないすよ、実のところ。商業誌の漫画なんかだと、どこまで自分で描いてるかてえ問題もあるしね。「描き慣れている」という人は多いっすね(同人作家でさえも)。そういう意味では絵が上手いと言えるのかも知れんが、確かにこなれた絵だがミリョクないってのが多いす(商業誌作家さえも)。イラストやカットでなく漫画である以上、ポイントになるのは、絵の技の巧拙よりも、「読ませるかどうか」にかかっており。これはね、そばとつゆの関係っすよ。そばがまずくてもつゆが旨ければなんとか喰い切ることが出来るが、そばがいかにしゃっきり旨くとも、つゆがまずけりゃぜってー喰えんです(そばが絵、つゆが漫画としての力ってことで)。しかもそばっつーのはは見た目が美しいかより、味のあるそばかどうかが重要じゃないすか?漫画に於ける筆力はそこに尽きると思うっす。「自分は絵が上手いから」と書ける漫画家すか..........確かに羨ましいすね、その鈍感力が。わははははは。
ま、いずれにせよ「いのちの歴史」一週間以内に届くらしいんで、楽しみに待っているです。
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mieru1 at 2009-12-15 01:32
>そるさん
そるさんからそんなに詳しい漫画絵についての見解が聞けるなんて! 漫画読みに年期が入っていますね! 絵とお話が合わさって初めて漫画の評価になる、というのは最もなんだけど若い読者向けの漫画ほど流行の絵柄しか受け付けなくなっていますよね。昔はそんなことなかったのに。 漫画の実力もあるのに「今売れる絵」でないがために冷や飯食っている漫画家は多いと思います・・・・そういう漫画家の力を引き出せない編集者の質も落ちていると感じます。(いろいろ現場にも問題がありそうです) でもお話で見せるタイプの漫画は今では地味すぎて(特に若い子には)注目すらされないでしょう・・・・というか漫画を読む「普通の子」がいなくなってしまった。
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mieru1 at 2009-12-15 01:34
>続き
絵が上手いことがリアルな絵だとは思いませんが、リアルであるが故、落とし穴もありますよね。 それが苦手分野ですね。落差が大きくて苦手部分が目立つし絵の総合力が下がっちゃう。それとリアルであるがために漫画的な嘘や自由が無くなっちゃいますよね。 驚いて目玉が飛び出るとか描いたらグロかギャグ漫画になっちゃうし。 あと1920年代くらいのヨーロッパが舞台なのにD51が走ってたりとか、武器や機械がリアルなのに赤ちゃんの服が適当だとそこで違和感が・・・・・ リアルに拘ると全てに間違いがないか枷になってきますよね。 まぁ、とにかく自分が問題にしているのは短い学習漫画であるがゆえコマの大きさ、一コマ内の構図ともにメリハリがつけられず単調になりやすいことと、自分の持ちキャラでないため表情が硬くてとにかく絵的に魅力が乏しいんですよ。で、さらに下手に見えるという・・・・ それを補うためにネームに苦労するんですが特に幕末は苦労した割に報われない作品になってガックリ・・・の繰り返しです。トホホ。
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mieru1 at 2009-12-15 02:00
>さらに追記
まぁページ数の短い学習漫画と漫画雑誌の漫画と同じに考えるのも無茶なんだけども。(同じ漫画といえども種類が違う) 普通の漫画と全然作り方が違いますから・・・枷も多いし。 でもやっぱり「漫画」なんだから子供読者には漫画的な魅力で楽しく読んでもらいたいんですよね・・・・その両立が難しい。
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mick
at 2009-12-15 17:57
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じゃ~ん♪
今届きましたよっ とても丁寧な仕上がりでなんの不足がありましょうか! 大いに勉強させていただきやす。 ここでお馴染みの水野、もといっキング牧師も表紙の群像の一員。 平和、人権につくした人たち いいお題ですわよ♪ 今のくそったれ政治家や役人(誰とは言わんが)に読んでほしいものだぞ。 続く作品を待つっ(こぶしを振り上げてるばばー)
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mieru1 at 2009-12-16 11:19
>mickさん
わざわざご報告ありがとうございます。 一遍が短いですので詰め込み感があると思いますが、その分読み応えはありかと・・・・ ただキング牧師は政治関係なので幕末の人物と同じように複雑でシンプルにお話がまとめられなかったのが悔しいです。 扱う人物によって完成度がバラバラなのがね。 毎度安定感を出せるのが目標です。
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